実家暮らしのフリーターだけど
このまま今の生活を続けていい?
フリーターが実家で暮らすメリットは?
将来はどうなるんだろう
実家暮らしをしているフリーターの方は、
- 家族に迷惑をかけているのでは?
- 何歳まで続けられる?
- お金はいくら入れるべき?
など、悩むはずです。また、将来や今後のキャリアについて不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
はじめまして。転職サポーターのゆうきです。
フリーターから就職した経験や転職経験、人事目線を活かして働き方や転職に関する記事を執筆しています。
そこでこの記事では、フリーターが実家暮らしをするメリットとリスクをまとめました。
結論から言うと、実家暮らしには様々なメリットがあります。「実家暮らしは最強」という意見も嘘ではありません。
しかし、実家暮らしをフリーターのまま続けると、年齢を重ねるにつれて後悔するリスクは高まります。
メリットとリスクを知って、将来に備えることが大切です。
- 実家暮らしフリーターのメリット
- リスクと将来の不安
- どのくらいお金を入れるべきか
- 何歳まで実家暮らしはOK?迷惑?
- 実家暮らしを抜け出す方法
フリーターが実家暮らしをするメリットやデメリット
- 実家暮らしフリーターのメリット
- 実家暮らしフリーターのデメリット
- フリーターの実家暮らしは迷惑?
- 実家暮らしの男女の違い
- 貯金額のリアル
- 何歳まで実家暮らしできる?
- 実家にいくらお金をいれるべきか
実家暮らしフリーターのメリット
フリーターとして実家に住むことには、いくつかのメリットがあります。
まず、家賃や光熱費などの生活費が節約できる点が挙げられます。
実家暮らしなら、これらの出費が大きく削減され、手にしたお金を貯金に回すことができます。
また、親との時間を大切にできるのも大きな利点です。
社会に出ると、忙しさのあまり家族と過ごす時間が減ってしまう人が多いです。しかし、実家暮らしなら、親とのコミュニケーションを保ちやすく、家族の絆を深める機会に恵まれます。
そして、自炊や洗濯などの家事の負担が減るため、自分の時間を有意義に使える余裕が生まれます。
趣味を楽しんだり、スキルアップの勉強、さらには副業に力を入れる時間を確保できる場合があります。
しかし、これらのメリットを得るには、親との良好な関係を保つことが重要です。
実家暮らしをしていても、家事や費用の分担について話し合い、感謝の気持ちを忘れないことが大切です。
実家暮らしフリーターのデメリット
一方、実家暮らしのフリーターにはデメリットもあります。
まず、将来に対する不安が大きなポイントです。
短期的には生活費の節約が可能ですが、長期的に見ると生涯収入の差が顕著に現れます。
フリーターの生涯賃金は正社員と比べて大きく低い傾向にあり、老後の年金額も少なくなりがちです。
また、親がいなくなった後の自立が遅れることも問題です。
親がサポートしてくれる間は安心かもしれませんが、いざ自分一人になったとき、生活スキルが身についていなかったり、十分な蓄えがないことに気づくかもしれません。
料理や洗濯、掃除など、自立に必要な家事スキルが身につかないデメリットもあります。
そして、恋愛や結婚に関するデメリットも無視できません。
基本的にフリーターは、社会的な信用度が低く収入も安定しない場合が多いため、パートナーを見つける上で不利になることがあります。
特に結婚を考える場合は、実家暮らしのフリーターというスペックは異性に不安を与えてしまいます。
さらに、親に対する罪悪感を感じやすいことも、年齢を重ねるごとに精神的な重荷になるかもしれません。
親の喜ぶ顔を見るためにも、早めに自立の準備を始めることが大切です。
フリーターの実家暮らしは迷惑?
フリーターの実家暮らしは、果たして「迷惑」なのでしょうか。これに関しては、家庭や人によって感じ方が異なります。
一般的には親は、子どもがフリーターをしていることに対して心配や負担を感じるケースが多いです。
多くの親は、子どもが経済的に自立して安定した生活を送ることを望んでいます。
フリーターとしての収入では、将来の結婚や家庭を持つこと、また老後の資金準備などに不安が残ります。
これらの将来への不安は、親にとっても重大な心配事の一つです。
また、実家暮らしを続けることで、親が子どもの社会的な自立を遅らせることに罪悪感を感じる場合もあります。
子どもが自立しないことへの周囲の目も気になるところです。
しかし一方で、「フリーターの実家暮らし=迷惑」とは限らないこともあります。
例えば、実家暮らしのフリーターが家計を助けていたり、家事を積極的に手伝うことで、親子関係が良好なケースもあります。
実家暮らしの男女の違い
同じ実家暮らしフリーターでも、男性と女性にはいくつかの違いがあります。
男性フリーターの場合は、社会的なプレッシャーが大きい傾向があります。
一般的に男性は、家庭の「稼ぎ手」と見なされることが多く、実家暮らしのフリーター男性は、将来を心配されやすいと言えます。
また、恋愛や結婚においても経済力は重要な評価基準になるため、フリーターであることがネガティブに捉えられる場合があります。
一方、女性フリーターの場合は、少し違った側面が見られます。
女性は、家事や介護などの役割を担うことを期待される場合もあり、実家暮らしをしていると「親の世話をしている」と肯定的に受け取られることもあります。
しかし、今の時代は、男女関係なく経済的自立が求められるケースも多く、特に結婚を考える年齢になると、男性同様にフリーターという肩書は不利に働きます。
特に女性は「婚活」「子どもを持つタイミング」で葛藤することもあるでしょう。
いずれにしても、男女共に30代を超えてくると、実家暮らしのフリーターに対する社会的な圧力は高くなる傾向にあります。
貯金額のリアル
実家暮らしのフリーターは、家賃や光熱費などの生活費が節約できるため、理論上は貯金しやすい状況にあります。
求人サイトの調査結果によると、25〜29歳のフリーターの平均貯金額は約80万円程度とされています。
一人暮らしのフリーターに限って言えば、平均貯金額は約48万円。実家暮らしの場合は、平均貯金額が約89万円となっています。
実家暮らしによる差が明確に表れています。
しかし、これはあくまで平均的な数値であり、個々のライフスタイルや収入、支出のパターンによって大きく異なります。
また、20代の正社員の平均貯金額は約160万円というデータがあり、フリーターと正社員では大きな差があることもわかっています。
実家暮らしをしていても、フリーターと正社員では、経済面で差が生まれやすいと言えます。
何歳まで実家暮らしできる?
フリーターが実家暮らしを続ける「適切な年齢」については、個人の価値観によって大きく異なります。
一般的な目安としては、30歳までには自立を考える人が多いようです。
当然ですが、実家暮らしに年齢制限はありません。ですが、不動産関連のアットホームが行った「実家暮らしは何歳までしていいと思いますか?」という調査によると、最も多かった回答は「30歳」という結果になっています。
- 30歳 26.6%
- 25歳 13.4%
- 20歳 12.8%
地域によってこの数字は変わり、例えば東京都では平均年齢が24.6歳と、他の地域に比べて若干低めです。
実家にいくらお金をいれるべきか
フリーターが実家暮らしをしている場合、実家にいくらお金をいれるべきなのでしょうか。
これに関しても、家庭の経済状況や家族の価値観によって、額は大きく異なります。
1つの目安としては、保険マンモス株式会社が行ったアンケートによると、実家に入れているお金の平均は、月に約4万257円のようです。
これはあくまでも平均値で、入れる金額は1000円から28万円と幅広い結果になっています。
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)」を参考にすると、単身世帯(勤労者世帯)の消費支出は月平均18万128円です。
実家暮らしでは、この全額を自分で負担する必要はありませんが、食費や光熱費、住居費などの一部を負担することが一般的です。
そのため、月に4万円から5万円程度を実家に入れる人が多いというのは、妥当な線かもしれません。
実家暮らしフリーターの将来と脱出方法
- フリーターも社会人と言えるのか
- 何人にひとりがフリーター?
- フリーターは月にいくら稼げる?
- 実家暮らしフリーターは最強と言われる理由
- フリーターが実家暮らしを続けるリスク
- 実家暮らし40代フリーター男性のリアル
- フリーターが実家暮らしを抜け出すには
フリーターも社会人と言えるのか
一般的に「社会人」とは、社会に出て仕事を持ち、経済的自立を目指す人々を指します。
この広い意味で捉えれば、フリーターも間違いなく社会人に含まれます。
フリーターは、正規雇用には当てはまらないかもしれませんが、社会の一員として働いています。
アルバイトやパートタイムで働くフリーターは、社会の様々な場所で重要な役割を担っています。
例えば、ファストフード店などの飲食業は、アルバイトやパートタイマーがいなければ、経営が成り立たないのが現状です。
しかし一方で、フリーターと正規雇用を比較すると、福利厚生や収入の面で不利な立場に置かれることがあります。
これは、フリーターが社会人として完全には認められていないことを示す結果とも言えるのではないでしょうか。
何人にひとりがフリーターなのか
日本では、何人に1人がフリーターをしているのでしょうか。
最新の労働力調査によると、15歳から34歳までの若年層の中でフリーターとされる人々の数は約138万人に上ります。
これを日本の総人口、約1億2600万人と比較すると、おおよそ100人に1人がフリーターであることがわかります。
しかし、この数字には、35歳以上の「中年フリーター」と呼ばれる層が含まれていないため、その割合はさらに上昇する可能性があります。
また、フリーターの人口は地域によっても異なり、大都市圏では若年層の非正規雇用が多い傾向にあります。
フリーターは月にいくら稼げる?
フリーターの月収は、勤務時間や働く業種、地域によって大きく異なります。
「民間給与実態統計調査」によると、正社員以外の平均年収は198万円程度とされています。
これを12ヶ月で割ると、月収換算で約16万5000円程度になります(※ただしこれには、パートや契約社員も含まれた数字)。
フリーターの場合、アルバイトやパートの時給が基本となります。例えば、2022年のアルバイトの平均時給は1,219円です。
週5日、1日8時間働いた場合の月収は、大体「1,219円×8時間×20日=約19万5200円」となります。
ただし、これはあくまで理論上の計算であり、実際にはシフトの関係でこれだけの時間を確保できない場合もあります。
また、地域によって最低賃金が異なるため、地域によって稼げる額に差があります。
大都市圏では時給が高めに設定されていることが多いですが、その分生活費も高いため、手取り額が多いとは限りません。
フリーターとして多く稼ぎたい場合は、
- 高時給の仕事を複数掛け持ちする
- 特定のスキルを活かせる仕事に就く
- 残業が可能な職場を選ぶ
などの方法が考えられます。
実家暮らしフリーターは最強と言われる理由
ネットには、「フリーターの実家暮らしは最強」という声があります。それは本当なのでしょうか。
たしかに、実家で暮らすフリーターには、ひとり暮らしのフリーターとは比べられないプラスの側面があります。
まず、経済的な面で大きなメリットがあります。
実家暮らしをすることで、家賃や光熱費などの固定費を節約できるため、収入の大部分を貯金や投資に回すことが可能です。
これにより、フリーターであっても財政的な余裕を持ち、将来のための資金形成がしやすくなります。
次に、社会的なプレッシャーからの解放です。
正社員としてのキャリアを追求することによるストレスや競争から距離を置き、自分のペースで働くことができます。
これは精神的な健康にも良い影響を与え、ライフワークバランスを保ちやすくなります。
また、フリーターの自由さを活かして、スキルアップに時間を使ったり、好きなことに没頭することもできます。
ひとり暮らしをして正社員で働くとなると、仕事以外に割ける時間が限られてしまいます。
しかし、フリーターであれば、新しいことに挑戦する時間や趣味の時間を確保しやすいです。
このように、フリーター実家暮らしは経済的、精神的なメリットや家族との関係、自己成長の機会など、様々な面で「最強」と言える理由があります。
フリーターが実家暮らしをするリスク
フリーターの実家暮らしは最強と言われる反面、長期的にはいくつかのリスクが潜んでいます。
まず、経済的自立が遅れることが挙げられます。
実家暮らしでは生活費が抑えられ、手取りの収入を自由に使えます。しかしこれが、自立への意欲を低下させることがあります。
将来的に必要な貯金額の確保や、自身で生計を立てる準備が遅れる可能性があります。
次に、キャリアアップやスキルアップができないリスクもあります。
実家暮らしを続けることで、料理や掃除などの基本的な生活スキル、または協調性や自立心などの社会人として必要なスキルが育たないことがあります。
また、フリーターのままではキャリアアップが難しく、仕事に必要なスキルや経験も身につかない可能性もあります。
また、親との依存関係が強くなりすぎることも懸念されます。
親に経済的に依存し続けることで、自分で決断を下す能力や、困難に立ち向かう力が育まれにくくなる可能性があります。
さらに、社会的評価にも影響を及ぼす可能性があります。
特に日本では、ある程度の年齢になって独立していないと、社会的な信用や恋愛・結婚における評価が得られない傾向にあります。
実家暮らし40代フリーター男性のリアル
ここでは、40代で実家暮らしをするフリーター男性のリアルに焦点をあててみましょう。
40代という年齢になると、社会からの圧力や周囲の目は厳しくなり、自分の置かれている状況について深く考えることが増えます。
お話ししたように、家賃や光熱費を節約できる実家暮らしは、収入が不安定なフリーターにとっては一つの安心材料です。
しかし、それは同時に将来への不安を招く原因にもなります。
老後の生活資金や健康面での不安が現実的な問題として立ちはだかります。
また、親との関係性にも変化が現れます。親が高齢になるにつれ、介護の必要性や自分が親を支える立場になっていきます。
社会との関わり方にも変化が見られます。
40代ともなると、友人や同僚が家庭を持ち、キャリアを築いていく中で、自分だけが取り残されているように感じることもあります。
恋愛や結婚に対するプレッシャーも増す一方で、自身の立場や経済状況が障壁になることもあります。
40代まで実家暮らしや
フリーターを続けるべきではなかった
と後悔するかもしれません。
もちろん、これは一例で、実家暮らしのフリーターにも、自分の時間を大切にできる、自分のペースで仕事を選べる、家族との時間を持てる、などメリットもあります。
ですが、経済面やキャリア面に関しては、フリーターを続ければ続けるほど不利になるケースは多いので、あとで後悔しないように早いうちから準備しておくことが大切です。
フリーターが実家暮らしを抜け出すには
フリーターが実家暮らしから抜け出すには、いくつかのステップを踏む必要があります。
- なるべく貯金をする
- 家賃を抑える方法を模索
- 経済的な自立を目指す
なるべく貯金をする
まずは、今のうちに貯金をして独立資金を準備しましょう。
実家暮らしの間に、無駄な出費を抑えて、できるだけ多くのお金を貯めておくことが重要です。
独立するためには、
- 家賃
- 生活費
- 引越し費用
など、初期費用が必要になるため、計画的に貯金をすることが大切です。
家賃を抑える方法を模索する
実家暮らしを抜け出す際に、最も大きな出費となるのが「家賃」です。
そのため、すぐにでも実家暮らしから独立したい場合は、家賃を抑える方法を模索するのがおすすめです。
例えば、
- ルームシェアを検討する
- 家賃補助がある仕事をする
- 住み込みの仕事をする
など、家賃を抑えることができれば、独立のハードルはグッと下がります。
ただし、ルームシェアは相性が重要なので、パートナー選びには慎重になる必要があります。
経済的な自立を目指す
独立するための基本になるのは、経済的な自立です。
経済的に安定することで、ひとり暮らしがしやすくなり、恋愛や結婚ができる可能性がグッと高くなります。
そのため、仕事を増やすか、より収入の高い仕事に就くことを検討しましょう。
フリーターであっても、専門的なスキルや資格を活かせる仕事があれば、収入を増やすことが可能です。
ただし、フリーターのまま安定した収入や高い年収を得ることには限界があります。
また、給料は時給で支払われるケースがほとんどのため、収入を上げるには、労働時間が長くなるなど「過酷な労働」をしなくてはいけない場合が多いです。
そのため、実家暮らしのフリーターを抜け出すには、正社員の仕事に転職するのがおすすめです。
正社員として働くことで収入が安定し、福利厚生や社会保障の面でも安心できます。
転職サイトやエージェントを利用して、自分に合う職場を探してみましょう。以下の記事では、フリーターや正社員未経験の方専門のエージェントをまとめています。
まとめ:フリーターが実家暮らしをするメリットとリスク|将来に備えよう
最後に今回の記事をまとめます。
- フリーターの実家暮らしは家賃や光熱費の節約になる
- 親との時間を大切にできるメリットがある
- 家事の負担が減り、自分の時間を有意義に使える
- 親との良好な関係がメリットを得るために重要
- 将来に対する不安がフリーターの実家暮らしの大きなデメリット
- 親がいなくなった後の自立が遅れる問題がある
- 生活スキルが身につかないデメリットも存在する
- 恋愛や結婚において不利になることがある
- 親に対する罪悪感を感じやすい
- 親は子どもがフリーターであることに心配を感じることが多い
- 男性フリーターは社会的プレッシャーが大きい
- 女性フリーターは家事や介護の役割を期待されやすい
- 25〜29歳のフリーターの平均貯金額は約80万円
- 実家暮らしのフリーターの場合、平均貯金額が約89万円になる
- 実家にいくらお金を入れるべきかは家庭によって異なる
- 実家に入れている平均は月約4万257円
- フリーターも社会の一員として働いているため社会人に含まれる
- フリーターの月収は勤務時間や働く業種によって異なる
- 2022年のアルバイトの平均時給は1,219円
- フリーターでも専門的なスキルや資格を活かせる仕事があれば収入を増やせる