秘書検定はいきなり２級挑戦でも大丈夫｜必要な勉強時間や難易度を解説

秘書検定は、比較的難易度が低いと言われる資格のため「２級から挑戦したい」と考える人も多いはずです。とは言え、

と不安に思う人もいるはずです。

そこでこの記事では、秘書検定をいきなり２級から挑戦する場合に知っておきたい難易度や勉強時間をまとめました。

結論から言うと、秘書検定は２級から挑戦しても受かる可能性が十分にある資格です。

など、秘書検定２級に受かるための情報を幅広くお伝えします。

また、「履歴書に記載する方法」「何級から就職に有利になるのか」「秘書検定は意味ないと言われる理由」も探ります。

秘書検定2級の合格を目指す方の力になれたら嬉しいです。

秘書検定はいきなり2級を受けても平気？勉強に必要な時間と合格率

いきなり2級を受けても大丈夫？

結論から言えば、いきなり2級を受けても大丈夫です。

秘書検定の2級は、社会人の基本的な知識とマナーを問われる試験です。3級と比較しても内容が大きく変わるわけではなく、出題範囲はほぼ同じです。

そのため、普段からビジネスマナーや一般常識に触れている社会人や学生であれば、きちんと勉強をすれば２級からでも受かる可能性は十分にあります。

３級を飛ばして２級を受験することは、コストと時間が節約できるというメリットもあります。受験料や勉強時間を節約でき、その分を他のスキルアップに充てることも可能です。

注意点としては、秘書検定２級の試験では３級よりも応用力が求められる問題が出題されることです。

テキストや問題集でしっかりと演習を行い、理解度を確認しながら進めることが大切です。

独学でも秘書検定２級は合格できる？

秘書検定2級は、独学で合格することも可能です。しっかりとした学習計画を立てれば、自分のペースで合格を目指すことができます。

独学で合格を目指す最大のメリットは、自分のスケジュールに合わせて勉強ができることです。仕事や学校の合間に勉強時間を確保しやすく、集中して取り組めます。

例えば、通勤時間や休憩時間を利用してテキストを読み進めることができます。

独学しやすい資格

また、秘書検定に必要な教材は数多く市販されているため、独学しやすい資格と言えます。多くの参考書や問題集があり、活用すれば試験範囲を網羅することができます。

特に過去問集は、出題傾向をつかむのに非常に役立ちます。実際の試験と同様の形式で練習することで、本番の試験に自信が持てるはずです。

他にも、ネット上には秘書検定の勉強方法やポイントを解説しているYouTube動画も多くあります。無料で効率的に学習を進めることも可能です。

秘書検定独学の注意点

ただし、独学には注意点もあります。秘書検定の独学は、自己管理が重要です。計画的に学習を進める必要があります。

そのため、

という方は、ひとりで勉強するのは向いていないかもしれません。

秘書検定の講座に申し込むなどして、モチベーションを保ちやすい環境をつくることをおすすめします。続けられる環境づくりが資格取得のカギです。

勉強時間は何ヶ月必要？

秘書検定2級の勉強時間は、個人の学習ペースや知識量によって異なります。しかし、一般的には１ヶ月から３ヶ月程度が目安となります。

まず、独学での勉強の場合、平均的な勉強時間は20〜70時間と言われています。

例えば、1日1時間勉強する場合、20日から70日、つまり約1ヶ月から2ヶ月で必要な学習時間を確保できます。

ただし、仕事や学校で忙しい方は、1日1時間の勉強時間を確保できない場合もあるため、その場合はもう少し長い期間が必要になるかもしれません。

オンライン講座や通信教育を利用する場合は、カリキュラムやテキストに沿って計画的に学習を進めるため、安定したペースで勉強を続けられるのが利点です。

一般的には、３ヶ月程度がサポート期間となっているケースが多いようです。

1ヶ月で合格するにはどうしたらいい？

１ヶ月という短期間で合格を目指すには、毎日の学習時間を確保することが重要です。

例えば、１日２時間の勉強時間を設けることで、１ヶ月で約６０時間の学習時間を確保できます。

通常、秘書検定の勉強時間は２０〜７０時間と言われているため、１ヶ月でも十分な勉強時間を得られることになります。

また、使用する教材選びが大切です。おすすめは、秘書検定2級の公式テキストと過去問題集です。これらは試験範囲を網羅しており、出題傾向を把握するのに役立ちます。

まずは公式テキストを通読して基礎知識を固め、過去問題集を解いて理解度を確認しながら進めます。

学習のポイントとして、以下のステップを踏むと効果的です

基礎知識の習得

最初の1週間で公式テキストを一通り読み、重要なポイントにマーカーを引きます。この段階で、わからない部分はしっかりと理解するようにしましょう。

問題演習

次の2週間は過去問題集を繰り返し解きます。

過去問題を解くことで、試験の形式や出題パターンを把握できます。不正解だった問題や自信が持てなかった問題は、再度テキストに戻って確認しましょう。

復習と模擬試験

最後の1週間は復習に充てます。

これまでに解いた問題やテキストの見直しを行い、知識を定着させます。また、模擬試験を実施し、試験本番を想定して時間配分の練習を行います。

一夜漬けはあり？

一夜漬けで秘書検定２級を乗り切れるかは、個人の頑張りや元々のビジネスマナー等の知識量に大きく左右されます。

正直なところ、あまりおすすめできる方法ではありません。もし、短期間で集中的に学習するしかない場合は、以下の方法を取り入れてみてください。

勉強するポイントを絞る

一夜漬けで勉強をする場合は、重点的に取り組むべきポイントを絞ることが重要です。

秘書検定2級では「理論」と「実技」に分かれていますが、特に重要なテーマに集中して学びましょう。

具体的には、「マナー・接遇」と「職務知識」に焦点を当てることが効果的です。

過去問を活用する

過去問を解くことで、出題傾向を理解でき「よく出る問題」に慣れることができます。

何度も繰り返すことで、問題の形式に慣れ、解答スピードを上げることができます。間違えた問題や理解が不十分な問題は、すぐにテキストで確認して理解を深めましょう。

暗記術を取り入れる

一夜漬けの勉強では、短時間で効果的に暗記する方法を取り入れると良いでしょう。

例えば、重要なポイントをカードにまとめ、繰り返し見直す方法があります。カードにまとめることで視覚的に覚えやすくなり、短時間で効率的に暗記が進みます。

体調管理も重要

一夜漬けでは睡眠時間が削られがちです。しかし、最低限の睡眠を確保することで、集中力を維持することができます。

試験前にカフェインを適度に摂取し、集中力を高める工夫も効果的です。

難易度と合格率は？

秘書検定２級の合格率は、おおよそ６０%前後です。

他の試験と比較すると高めの合格率で、２人に１人以上は受かるため、難易度としては中程度と言えます。

年	回	2級	3級
令和6年	第132回	57.3%	78.2%
令和5年	第131回	57.5%	69.3%
令和5年	第130回	57.6%	73.3%

引用データ：日建学院より抜粋

3級の合格率は約70〜80％であるのに対し、2級では60％程度と問題の難易度は確実に上がってはいます。

試験内容とポイント

秘書検定2級の試験内容は、理論と実技の2つの部分に分かれており、それぞれが60％以上の得点を獲得することで合格となります。

理論部分では、秘書に必要とされる資質や職務知識、一般知識などが問われ、実技部分ではマナーや接遇、技能が試されます。

基本的なビジネスマナーや一般常識を問われることが多く、秘書業務に関連する知識を身につけていることが前提となります。

また、2級ではより実践的な問題が多く出題されるため、単なる知識だけでなく、それをどう応用するかが重要です。

例えば、上司のスケジュール管理や電話対応、来客対応といった業務に対する適切な対応が求められる問題が出されます。

これらのスキルは、実際の業務での応用力が試されるため、過去問を解いて実践的な練習を積むことが重要です。

いきなり秘書検定２級を受けるなら知っておきたいポイント

秘書検定は何につかえる資格なのか？

秘書検定は、ビジネスマナーやコミュニケーション能力、事務処理能力など、幅広いビジネススキルを証明する資格です。

具体的には以下のような場面で役立ちます。

事務職や秘書職でのキャリアアップ

秘書検定は、事務職や秘書職において非常に評価される資格です。

秘書検定を持っていることで、

を持っていることが証明されるため、キャリアアップに有利になります。特に、秘書検定2級以上を取得していると、多くの企業で評価されやすくなります。

ビジネスマナーの習得と実践

秘書検定の学習を通じて、ビジネスマナーを体系的に学ぶことができます。これは、どのような職種でも役立つスキルです。

例えば、

など、日常業務で必要となる基本的なマナーを身につけることで、職場での信頼度が高まります。

コミュニケーション能力や効率的な業務遂行

秘書検定では、上司や同僚、取引先との円滑なコミュニケーション方法を学びます。

これにより、職場で人間関係が良好になったり、チームワーク向上にも繋がる可能性があります。

また、対人スキルが向上することで、顧客対応などの評価も高まるでしょう。

他にも、効率的なスケジュール管理やタスク管理の方法も学べます。

自分の時間を有効に使い、仕事を効率的に進めることができるようになるため、幅広い職種で有効なスキルになります。

就職・転職活動でのアピールポイント

秘書検定を持っていると、就職や転職の際にアピールポイントとなります。

特に、秘書職や事務職を目指す場合、資格を持っていることで採用担当者に良い印象を与えることができ、他の応募者との差別化にも繋がります。

秘書検定を取得するメリット

資格取得を考えている方や、キャリアアップを目指す方にとって、秘書検定がどのように役立つのかを具体的に説明します。

ビジネスマナーが身につく

秘書検定の勉強を通じて、ビジネスマナーや基本的なコミュニケーションスキルを身につきます。

こうしたスキルは、どの職種においても重要であり、社会人としての基礎をしっかりと築くことができます。

例えば、電話対応や来客対応、メールの書き方など、実務で役立つ知識が得られます。

就職活動（転職活動）に有利

秘書検定は、特に事務職や秘書職を希望する場合に評価される資格です。

他の応募者と差別化を図ることができるため、就活や転職が有利になります。

また、試験に向けて勉強することで、自己管理能力や計画性が養われます。合格することで自信もつくため、就活や転職への意欲も高まるでしょう。

スキルアップにつながる

既に働いている方が秘書検定を取得する場合は、さらなるスキルアップを目指すことができます。

上司や同僚からの信頼が厚くなり、キャリアの幅が広がる可能性もあります。

特に、管理職や秘書として重要なポジションに就く際には、秘書検定で学んだ知識やスキルが役立つかもしれません。

資格手当がもらえる場合も

企業によっては、秘書検定を取得することで資格手当が支給される場合もあります。

これにより、経済的なメリットも得られます。資格手当の有無や金額は企業ごとに異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。

秘書検定は意味ないと言われる理由とは

結論から言うと、秘書検定は意味がないというのは誤解です。

先にお伝えしたように、秘書検定取得にはメリットがあり、とくに秘書や事務系の仕事をする場合は非常に役立つ資格です。

では、どうして「意味がない」と言われるのでしょうか。その理由を深堀りします。

実務経験が重視される

多くの企業では、実務経験が重視されます。

とくに即戦力を必要としている秘書職や事務職では、資格だけでは評価が不十分とされることもあります。

そのため、秘書検定を持っていても「それだけでは意味がない」という人もいます。

すべての企業で有用性が高いわけではない

秘書検定は認知度が高い資格ですが、すべての業界や企業が必要としているわけではありません。

特に、資格の重要性を理解していない企業や、秘書検定に対する評価基準がない職場では、「秘書検定をもっていても意味がない」と評価する場合もあります。

実際の業務内容とのギャップ

秘書検定で学ぶ内容は、必ずしも実際の業務に直結するわけではありません。

例えば、理論やマナーが現場の実務と合致しない場合、資格の有用性に疑問を持つ人もいます。このギャップから、「秘書検定は意味がない」という意見を生むことがあります。

資格だけで就職が保証されない

資格を取得しても、それだけで就職やキャリアアップが保証されるわけではありません。

多くの場合、資格はあくまで補助的な役割を果たすに過ぎません。

そのため、秘書検定を取得しても期待した結果が得られなかった人は、「秘書検定は意味がない」と感じてしまうのです。

何級から就職に有利なの？

秘書検定が就職や転職でどの程度有利に働くかは、応募する企業や職種によって左右されます。しかし、一般的に評価されやすいのは２級以上です。

なぜなら、２級以上は実践的な内容が多いため、一通りのビジネスマナーや常識が身についていると判断されやすいからです。

ここでは、秘書検定３級から１級までのレベル感をチェックしておきましょう。

秘書検定3級

秘書検定3級は、基本的なビジネスマナーや事務スキルを証明する資格です。

初めて就職活動を行う学生や、事務職に初めて挑戦する方にとっては、基礎知識を持っていることをアピールできます。

秘書検定2級

秘書検定2級は、より実務的なスキルや高度なビジネスマナーを証明する資格です。一般企業の事務職や秘書職を目指す場合、この資格が非常に有利になります。

2級を取得していることで、上司のスケジュール管理や文書作成、会議準備など、秘書業務に必要なスキルを持っていることを証明できます。

秘書検定準1級および1級

準1級や1級は、専門的な秘書業務や高度なビジネスマナーが身についていることを証明できる資格です。

上級管理職の秘書や特定の専門分野に特化した秘書職を目指す場合に非常に有利です。

特に外資系企業や役員秘書など、高度な業務を求められるポジションでは、準１級以上を持っていることが高い評価に繋がります。

秘書検定２級は履歴書にかける？

基本的に資格は、「３級以下は書いてはいけない」などの規定はありません。

先にお話したように、秘書検定は２級からは評価されやすい資格です。そのため、秘書検定２級は履歴書に記載してアピールすべきです。

秘書検定２級は、

などを証明する資格です。これらのスキルは、多くの職種で求められる基本的な能力であり、特に事務職やアシスタント職などでは高く評価されます。

また、秘書検定2級を履歴書に記載することで、あなたの向上心や自己啓発に積極的である姿勢を示すこともできます。

企業は、自ら学び、スキルアップを図る姿勢を持つ人材を重視しますので、これが採用の際のアピールポイントになるでしょう。

履歴書に記載する際は、取得した年月や試験実施団体を明記することをお勧めします。資格名は正式な名称を記載しましょう。

２級と3級を併願できる？

秘書検定では、2級と3級を併願することが可能です。一度に両方の資格を取得することができ、効率的に資格取得を目指すことができます。

併願するメリットとしては、試験勉強の効率アップとコストの節約が挙げられます。

3級の内容は2級の基礎となるため、3級の勉強を通じて基本的な知識をしっかりと身につけた上で、2級の高度な内容に取り組むことができます。

学習の流れがスムーズになり、理解が深まります。

また、1回の試験で両方の級を受けることができるため、別々に試験を受ける場合に比べて受験料や移動費、時間などを節約することができます。

試験日はいつ？

秘書検定２級の試験日は、年に数回設定されています。具体的には、毎年6月、11月、2月の3回行われるのが一般的です。

試験日の詳細は、公益財団法人実務技能検定協会の公式サイトで確認することができます。

2024年度の秘書検定の試験日は以下のようになっています。（※2024年6月時点での情報です。詳しくは公式サイトをご確認ください。）

回次	試験日	受付期間
第133回	2024年6月16日(日)	2024年4月5日(金)～5月14日(火)
第134回	2024年11月17日(日)	2024年9月4日(水)～10月15日(火)
第135回	2025年2月9日(日)	2024年12月9日(月)～2025年1月14日(火)

CBT試験とは

また、CBT試験というコンピューターを使用た秘書検定を受験するシステムもあります。

かかる費用は？受験料など

秘書検定２級の受験料は、5,200円（税込）です。３級から１級までの受験料は以下の通りになっています。

秘書検定	試験料金
１級	7,800円
準１級	6,500円
２級	5,200円
３級	3,800円
準１・２級併願	11,700円
２・３級併願	9,000円

引用データ：公益財団法人 実務技能検定協会より抜粋

受験料の他にかかる費用と合計額

受験料の他にかかる費用としては、

などが考えられます。

教材費としては、テキストと問題集を購入した場合、3,000〜4,000円程度がかかります。

そして、試験会場までの交通費、秘書検定の講座を受ける場合は講座受講料がかかります。

講座受講料はどの講座を受けるかによって変わってきますが、一般的には10,000円から30,000円程度の講座が多いです。

そのため、秘書検定２級の受験にかかる総費用は以下が目安となります。

学習プラン	費用
受験＋テキスト購入	約9,000円＋交通費
受験＋講座受講	約16,000〜36,000円＋交通費

受験準備を進めてください。効率的な勉強と計画的な準備が合格への第一歩です。

まとめ：秘書検定はいきなり２級に挑戦でも大丈夫｜必要な勉強時間や難易度を解説