
就職できないまま卒業した私は終わり?

既卒になったらもう就職はできない?
このように悩んでいませんか?

はじめまして。転職サポーターのゆうきです。
フリーターから就職した経験や転職経験、人事目線を活かして働き方や転職に関する記事を執筆しています。
周りの友人が進路を決めたのに自分だけが就職できないと「人生終わりだ」と思ってしまうかもしれません。
そこでこの記事では、就職できないまま卒業したときの対処法をわかりやすくまとめました。
実は、内定がないまま卒業する学生の割合はゼロではなく、就職しなかった理由を前向きに捉えることで、正社員への道はいくらでも切り拓くことができます。
注意したいのは、焦りから「もうバイトでいいや」と投げやりな気持ちになってしまうことです。
- 卒業後のリアルな現状とデータ
- 既卒就活を有利に進めるためのステップ
- 面接で効果的な就職しなかった理由の伝え方
- 今からでも正社員を目指せるサービスの活用法
就職できないまま卒業したら人生終わり?現状を客観的に知ろう
- 就職できないと人生終わり?
- 意外といる?内定がないまま卒業する学生の割合
- 大卒ニート・大卒フリーターになる人の割合とは
- 「もうバイトでいいや」が危険な理由
- そもそも既卒とは?新卒との違いを解説
就職できないと人生終わり?
結論から言うと、新卒で就職できないからといって、人生が終わりになることはありません。
周りが社会人になっていく中で焦りや劣等感を感じるのは自然なことですが、それがあなたの価値を決めるわけではないです。
むしろ、一度立ち止まって自分のキャリアをじっくり考える機会を得たと捉えることもできます。
新卒というカードは強力ですが、それが全てではありません。卒業後でも、あなたの意欲と行動次第で道はいくらでも拓けます。
重要なのは、「もうダメだ」と諦めてしまうのではなく、現状を正しく認識し、次の一歩をどう踏み出すかを考えることです。
この記事では、そのための具体的な方法を一つひとつ解説していきますので、安心してください。
意外といる?内定がないまま卒業する学生の割合
「内定がないまま卒業するのは自分だけではないか」と孤独を感じているかもしれませんが、データを見ると決してそうではないことが分かります。
リクルート就職みらい研究所の調査によると、2024年3月卒業時点の大学生の就職内定率は96.8%でした。
この数値を逆に考えると、約3.2%の学生が内定を得ずに卒業していると推測できます。
これは、100人のクラスがあれば3人程度は同じ状況にいるという計算になります。
また、他の調査でも、内定がないまま卒業する学生は毎年3〜5%程度存在するとされています。
「3〜5%は少ない」と思うかもしれませんが、人数に換算すると約8万7000人です。世の中には、同じような悩みを抱える仲間がいることがわかります。
調査/年度 | 内定率 | 内定なく卒業する学生の割合(推定) |
---|---|---|
2024年卒 (3月時点)[5] | 96.8% | 約3.2% |
22卒 (12月時点での予測)[1] | 約95% | 約3% |
大卒ニート・大卒フリーターになる人の割合とは
大学卒業後、すぐに就職しない人たちの進路は様々です。
文部科学省の調査によると、令和4年度の大学卒業者のうち、就職も進学もしていない「その他」に分類される人は全体の9.4%でした。
この中には、公務員試験の準備や資格取得を目指している人、家事手伝い、あるいは単純に就職活動をしなかった人などが含まれます。
一概に「ニート」や「フリーター」と断定はできませんが、一定数の学生が正規雇用以外の道を選んでいる、あるいは選ばざるを得ない状況にあることがうかがえます。
重要なのは、その選択が一時的なものなのか、それとも長期的なものになりそうかを自分自身で見極めることです。
「もうバイトでいいや」が危険な理由
就職活動に疲れた結果、「もうバイトでいいや」と考えてしまう人もいるかもしれません。しかし、その選択にはいくつかのリスクが伴うことを知っておく必要があります。
ここでは、フリーター生活を続けるデメリットを見ていきましょう。
収入が不安定
正社員と比較して時給制であることが多く、ボーナスや昇給、退職金などの福利厚生が期待できないため、長期的に見ると収入に大きな差が生まれます。
キャリア形成が難しい
アルバイト経験は、職種によっては正社員登用の際に専門的なスキルとして評価されにくい場合があります。
年齢を重ねるほど、正社員へのキャリアチェンジは難しくなる傾向にあります。
社会的信用が低い
クレジットカードの作成やローンの審査など、社会的な信用が求められる場面で不利になる可能性があります。
もちろん、夢や目標のための資金集めなど、明確な目的がある期間のフリーター経験は決して無駄にはなりません。
ただ、安易な気持ちでフリーターを選択すると、将来的に自分の可能性を狭めてしまう危険性があることは理解しておきましょう。
そもそも既卒とは?新卒との違いを解説
「卒業したら新卒じゃないから就職は不利だ。。。」と思っていませんか?
実は、卒業後も就職活動を続ける人たちは「既卒(きそつ)」という枠組みで採用されるケースが多いです。
「既卒(既卒者)」とは、高校、専門学校、大学などの学校を卒業後、一度も就職したことがない人(社会人経験がない人)を指します。
引用元:マイナビ転職より
近年は、多くの企業が既卒や第二新卒採用の門戸を広げており、「卒業後3年以内は新卒として応募可能」とするケースも増えています。
そのため、就職できないまま卒業しても、正社員になるチャンスはたくさんあります。
ここでは、新卒と既卒の主な違いを理解しておきましょう。
項目 | 新卒 | 既卒 |
---|---|---|
対象者 | 卒業年度の学生 | 卒業後、正社員経験のない求職者(主に卒業後3年以内) |
採用枠 | 新卒採用枠 | 新卒採用枠、通年採用枠、既卒者歓迎枠など |
強み | ポテンシャル、若さ、組織への順応性 | 入社意欲の高さ、社会人基礎力(アルバイト経験など)、明確なキャリアプラン |
注意点 | 社会人経験がないことが前提 | 面接で「卒業後の空白期間」について質問される[8] |
このように、既卒には既卒ならではの戦い方があります。
就職できないまま卒業から正社員を目指す具体的な方法
- 内定がないまま卒業したらどうするべき?
- 面接で話す「大学卒業後就職しなかった理由」
- 既卒は就職エージェントで就活をするのが近道
- 既卒の就職活動でよくある質問と回答例
内定がないまま卒業したらどうするべき?
内定がないまま卒業が決まったら、まずは一度冷静になり、今後の選択肢を整理することから始めましょう。
焦ってやみくもに行動するのではなく、計画的に動くことが成功への鍵です。ここでは、卒業後に考えられる主な選択肢をお伝えします。
既卒として就職活動をする
最も一般的な選択肢です。新卒採用とは異なる視点で、自己分析や企業研究をやり直す必要があります。
大学院や専門学校に進学する
専門知識やスキルを深めることで、キャリアの選択肢を広げることができます。
資格取得に専念する
専門性の高い資格は、就職活動において大きな武器になります。
留学する
語学力や異文化理解力を身につけ、グローバルなキャリアを目指す道です。
フリーターとして働きながら就活する
生活費を稼ぎつつ、自分のペースで就職活動を進める方法です。ただし、目的意識が重要です。
なぜその選択をするのか?
どの道を選ぶにしても、「なぜその選択をするのか」という目的を明確にすることが大切です。
面接で話す「大学卒業後就職しなかった理由」
もし、既卒として就活をするのであれば、就職活動で必ずと言っていいほど聞かれるのが、「大学卒業後になぜ就職しなかったのですか?」という質問です。
この質問に対して、いかにポジティブで説得力のある回答ができるかが、内定を掴むための大きなポイントになります。
嘘をつく必要はありませんが、伝え方を工夫することが重要です。
単に「内定がもらえなかった」と答えるのではなく、その経験から何を学び、今後どう活かしていきたいかを伝えましょう。
ここでは、面接官に響く理由の伝え方をチェックしておきましょう。
例1:自己分析を深めていた
「学生時代の就職活動では、業界を絞りすぎてしまい、自分の可能性を狭めていたと反省しております。卒業後、改めて自己分析を深く行い、〇〇という自分の強みは、業界を問わず貴社のような△△な事業でこそ活かせると確信いたしました。」
例2:専門スキルを身につけていた
「学生時代から興味のあったWebマーケティングの分野で専門性を高めたいと考え、卒業後は資格取得の勉強に専念しておりました。その結果、〇〇という資格を取得でき、このスキルを活かして即戦力として貴社に貢献したいと考えております。」
例3:視野を広げていた
「内定をいただいた企業もありましたが、自分のキャリアプランと慎重に照らし合わせた結果、一度視野を広げる時間が必要だと考え、辞退いたしました。卒業後はアルバイトで社会経験を積みながら、様々な業界について研究し、心から貢献したいと思える貴社を志望いたしました。」
既卒は就職エージェントで就活をするのが近道
ここで、非常に大切な就活のコツをお伝えします。それは、就職できないまま卒業したあとの就活は、決してひとりで悩まないでほしいということです。
卒業後の就活に不安を感じるのは当然ですし、最初のうちは就活がうまくいかないことも珍しくありません。
すべてをひとりで抱えてしまうと、就活を挫折する可能性が非常に高いです。
そのため、既卒で就活を成功させるには、就職エージェントなどのサービスを活用して、「プロを積極的に頼る」「賢く立ち回る」ということを意識してください。
とくに就職エージェントは、あなたに合う仕事を紹介してくれたり、なにをすべきかをアドバイスしてくれます。
求人を出している企業とつながりが強いため、
- 希望にあう求人を紹介してもらいやすい
- 企業別に面接のコツを教えてもらえる
- 書類免除のケースもある
このようなメリットもあります。
また、就職エージェントのキャリアアドバイザーは企業の採用担当者と打ち合わせをしているので、
- 職場の雰囲気
- 細かくリアルな仕事内容
- 上司になる人の人柄
など、求人だけでは知り得ない情報も教えてくれたりもします。既卒者にとって、こうした情報は非常に嬉しいですよね。
もちろん、「就活はすべてひとりでやる」という人にはおすすめできませんが、就職エージェントを活用したほうが就活はグッと楽になります。
まずは2〜3社登録してみると良いですよ。

就職エージェントを使うときの注意点
ただし、就職エージェントは、未経験者の就職に特化したサービスを選ぶようにしてください。
エージェント系のサービスで知名度が高いのは、リクルートエージェントやマイナビエージェント、dodaなどですよね。
しかし、こうした総合型の転職エージェントは、社会人経験アリの転職者を想定しているので、既卒者は相手にされないケースもあります。

せっかく登録してもサポートしてもらえなければ意味がないので、未経験者の就職に強いサービスを活用しましょう。
とくにおすすめできるのは、以下の3つの就活サービスです。
- 就職カレッジ(ジェイック)
- キャリアスタート
- ハタラクティブ
就職カレッジは、株式会社ジェイックが運営している未経験者やフリーター、既卒者などに特化した就職サービスです。
- 初めての就活でも相談しやすい
- 離職率が低い優良企業の紹介
- 無料の就職講座実施
などの特徴があり、就活が不安な人にとことん寄り添ったサービスです。
厚生労働省委託業者が認めている、「職業紹介優良事業者」でもあります(日本で43社しか認められていません)。
そのため、ブラック企業対策にも強く、サポート内容も手厚いエージェントです。
サポート対応地域は、下記のとおり。
山形 福島 茨城 栃木
群馬 埼玉 千葉 東京
神奈川 新潟 石川 山梨
長野 岐阜 静岡 愛知
三重 滋賀 大阪 兵庫
奈良 和歌山 岡山 広島
福岡 熊本
(※対応地域は変わる可能性あり)
会員登録は簡単な入力をすれば1分程度で終わります。
未経験で優良企業に就職したいなら、真っ先に活用したいサービスです。登録をサクッと済ませて、1歩前に進みましょう。
※就職カレッジではWEB面談も実施しています。自宅にいながら安心して相談できます。
続いてお伝えする「キャリアスタート」は、株式会社キャリアスタートが運営する、第二新卒やフリーター、既卒者に特化した就職エージェントです。
- マンツーマンフルサポート
- 未経験OK求人が多数
- 内定率80%超え
などの特徴があり、利用者の満足度が非常に高いサービスです。
経験豊富なコンサルタントが書類添削から面接までマンツーマンでフルサポートしてくれるので、迷わずスムーズに就活を進めることができます。
また、約1000件の未経験向け求人から仕事を紹介してもらえるため、内定率が高く満足度の高い結果が期待できます。
登録は以下のように3ステップで簡単に行えます。
就職率とサポートの質は間違いないので、未経験で就職を目指すなら必ず登録しておきたいサービスです。
最後にお伝えする「ハタラクティブ」は、レバレジーズ株式会社が運営する20代向けの転職・就職エージェントです。
- 適職が見つかりやすい
- マンツーマンサポート
- 内定スピードが早い
などの特徴があり、仕事選びで悩む人におすすめできるサービスです。
ハタラクティブでは、自己理解を深める独自のカウンセリングを行っています。そのため、適職が見つかりやすく就活の成功率も高いのが魅力です。
また、最短2週間で内定が出るケースもあり、素早い就活が可能なエージェントでもあります。登録は、以下のような対話形式で進むのでとても簡単。
早く就職を決めたい方や適職を相談したい方は、ジェイックやキャリアスタートと併せてハタラクティブも活用しましょう。

まずは2〜3社登録して自分に合うエージェントを見つけましょう!
お伝えしたエージェントサービス
【就活に不安がある・ブラックは避けたい】
⇒就職カレッジ(ジェイック)
【就職率とサポートの質が高い】
⇒キャリアスタート
【内定が早く適職が見つかりやすい】
⇒ハタラクティブ
既卒の就職活動でよくある質問と回答例
最後に、既卒の就職活動で多くの人が抱える疑問や不安について、Q&A形式で解説します。
Q1. 卒業後の空白期間は、やはり不利になりますか?
A1. 一概に不利になるとは言えません。重要なのはその期間をどう過ごしたかです。
「何もしていなかった」と見なされれば不利になりますが、「〇〇という目標のために、△△に取り組んでいた」と具体的に説明できれば、むしろ自己管理能力や意欲のアピールに繋がります。
Q2. 新卒と比べて応募できる求人は少ないのでしょうか?
A2. ポテンシャル採用が中心の新卒一括採用に比べると、求人の選択肢が限定される側面はあります。
しかし、近年は通年採用を行う企業や、多様な経験を持つ人材を求める企業が増えており、「既卒者歓迎」の求人も数多く存在します。
就職エージェントなどを活用すれば、自分に合った求人を見つけやすくなります。
Q3. 面接で留年や就職浪人の理由を聞かれたら、どう答えるべきですか?
A3. 正直に、かつポジティブに伝えることが大切です。
例えば、「学業に専念するため」「より深く自己分析を行い、本当にやりたいことを見つけるため」など、前向きな理由を述べましょう。
その経験を通じて何を得て、今後どう活かしていきたいかを付け加えることで、好印象を与えられます。
お伝えしたエージェントサービス
【就活に不安がある・ブラックは避けたい】
⇒就職カレッジ(ジェイック)
【就職率とサポートの質が高い】
⇒キャリアスタート
【内定が早く適職が見つかりやすい】
⇒ハタラクティブ
まとめ:就職できないまま卒業したら人生終わり?進路と巻き返すための方法
いかがでしたか?就職できないまま卒業したとしても、決して人生の終わりを意味するものではありません。
本記事で解説したように、既卒としての就職活動や資格取得、専門家への相談など、あなたの未来を切り拓く道は数多く存在します。
大切なのは、周りと比べて焦らず、自分に合った一歩を踏み出す勇気です。この記事が、次への行動に繋がることを心から願っています。

最後に今回の記事をまとめます。
- 就職できないまま卒業しても人生は終わりではない
- 内定なく卒業する学生は毎年一定数存在する
- 自分を責めずまずは客観的な事実を知ることが大切
- 安易にフリーターを選ぶことにはリスクが伴う
- 卒業後3年以内は新卒扱いの企業も多い
- 「既卒」という立場を正しく理解し戦略を立てる
- 卒業後の選択肢は就職活動を続けること以外にもある
- 大学院進学や資格取得も有効なキャリアパス
- 面接では卒業後の空白期間の過ごし方を問われる
- 空白期間をポジティブな準備期間として説明する
- 反省と行動、貢献意欲をセットで伝えるのがコツ
- 一人での就活が不安なら就職エージェントを活用する
- エージェントは求人紹介から面接対策まで無料でサポート
- 複数のエージェントを併用して視野を広げるのがおすすめ
- 空白期間にスキルアップすれば強力な武器になる
- 焦らず、自分に合った道を見つけることが最も重要
お伝えしたエージェントサービス
【就活に不安がある・ブラックは避けたい】
⇒就職カレッジ(ジェイック)
【就職率とサポートの質が高い】
⇒キャリアスタート
【内定が早く適職が見つかりやすい】
⇒ハタラクティブ