第二新卒は門前払いされるの?
転職したいけど第二新卒は不利?
転職を考える第二新卒の方のなかには、「第二新卒は門前払いされる」と悩む人もいるかもしれません。
はじめまして。転職サポーターのゆうきです。
フリーターから就職した経験や転職経験、人事目線を活かして働き方や転職に関する記事を執筆しています。
この記事では、「第二新卒は門前払いされるのか」をテーマに転職を成功させる秘訣をわかりやすくまとめました。
たしかに、「第二新卒歓迎」と掲げる求人がある一方で、即戦力や経験が求められるケースも少なくありません。
しかし、第二新卒でも自分に合う業界や企業を見極めることができれば、転職チャンスはたくさんあります。
何月入社が狙い目かを知ることや最低何ヶ月の経験が必要かを理解することで、成功への道が見えてきます。
第二新卒だからといって「人生終了」ではありません。門前払いを避け、キャリアを切り開くための具体的な方法を紹介します。
- 第二新卒が転職活動で門前払いされる理由
- 大手企業への就職で不利になる理由と対策
- 狙い目の入社月や最低何ヶ月の経験が必要か
- 第二新卒でもキャリアを再スタートできる可能性
第二新卒は門前払いされる?直面する現実と内定率
第二新卒が直面する現実
「第二新卒」という言葉はすっかり浸透しましたが、実際「第二新卒」は、転職活動でどんな現実に直面するのでしょうか。
基本的に企業は、新卒採用での「ポテンシャル採用」と、中途採用での「即戦力採用」を求める傾向が強いです。第二新卒はその中間に位置する存在です。
これが、第二新卒が直面する最初の現実と言えます。
中途半端な立ち位置
第二新卒は、新卒と比べると「社会人経験がある」と見なされますが、その一方で「まだ十分なスキルや経験が備わっていない」とも判断される場合もあります。
つまり、新卒採用としては下手に経験を積んでおり、中途採用では即戦力として物足りないとされることがあるのです。
第二新卒は、転職市場で「中途半端な立ち位置」として見られる可能性があります。
すぐに辞めてしまうリスク
また、企業側の視点としては、第二新卒のすぐに辞めてしまうリスクが懸念されることも多いです。
一度会社を辞めているという経歴があるため、
またすぐに辞めてしまうのでは?
と不安を抱かれ、結果として採用選考に進めないケースが少なくありません。
特に、数ヶ月しか働いていない場合は「忍耐力がない」「会社に適応できないのでは?」という疑念が生じやすく、門前払いされることもあります。
人気の高い業界や職種の転職は苦労する可能性
他にも、希望する業界や職種の人気が高いほど、第二新卒の競争は激化します。
特に大手企業や競争率の高い職種では、他の求職者と比べて第二新卒はやや不利になることが多いです。
スキルや経験が十分でないと、選考で他の応募者に負けてしまう可能性が高く、厳しい競争の中で苦労することが多いのです。
経歴や希望に合う企業と出会うことが大切
とはいえ、全てが厳しいわけではありません。
最近では、第二新卒を積極的に受け入れる企業も増えてきており、「若さ」や「柔軟性」といったポジティブな側面に目を向ける企業も少なくありません。
そのため、自分の経歴と適正、希望に合う企業と出会うことが、第二新卒の転職成功へのカギと言えるでしょう。
大手に就職は無理?
第二新卒で大手企業への就職は難しい?
という疑問を抱く人も多いはずです。
結論から言えば、無理ではないが難易度は高いと言えます。
なぜなら、一般的に大手企業は新卒採用に力を入れており、ポテンシャルを重視して採用枠を設けることが多いです。
そのため、第二新卒に対してはそれほど積極的ではない企業もあります。
大手企業が求めるのは「即戦力」か「将来性」のどちらかであり、第二新卒はそのどちらにも該当しないケースが多いと言えます。
高いスキルや経験が求められる
大手企業は競争が激しく、求職者には高いスキルや経験を求めることが一般的です。
新卒は、育成前提で採用されることが多いのですが、第二新卒の場合はある程度の経験を期待されることがあります。
それに応えられない場合は、選考で不利になり門前払いされることがあるのです。
また、大手企業には多くの優秀な中途採用希望者が集まるため、第二新卒の経験の浅さが相対的に目立ってしまうこともあり、厳しい戦いになってしまいます。
中途半端な年齢とキャリア
第二新卒が大手企業に応募する際に直面するもう一つの課題は、中途半端な年齢やキャリアです。
大手企業では、年齢に対して明確な基準が設けられていることが多く、第二新卒は年齢制限に引っかかるケースもあります。
30歳に近づくにつれて、年齢の問題で選考から外される可能性も考えられます。
柔軟な対応ができる人材を求める場合も
一方で、第二新卒を積極的に採用している大手企業も存在します。
そうした企業は、新卒と中途の中間層をターゲットにしており、柔軟な対応ができる若い人材を求めています。
企業文化に適応しやすい柔軟な考え方や意欲の高さをアピールできる第二新卒は、一部の大手企業には魅力的な存在です。
そのため、第二新卒で大手企業への転職を目指す場合は、企業研究をしっかり行い、積極的に第二新卒を受け入れる企業を探すことが重要です。
Fラン卒の就職ハードルとは
Fラン卒の自分は、第二新卒の就職ハードルは高くなる?
確かにFランクとされる大学を卒業している場合、第二新卒の就職活動におけるハードルはさらに高くなる可能性はあります。
一般的に「Fラン卒」とは、大学の偏差値が低いとされる学校を指すことが多いです。
そのため、学歴フィルターが存在する企業では、応募時点で不利な扱いを受けることはあります。
特に学歴を重視する企業や業界では、書類審査の段階で門前払いをされるケースも少なくありません。
学歴だけですべてが決まるわけではない
しかし、学歴だけですべてが決まるわけではないことを理解しておくことが重要です。
企業は学歴以上に、第二新卒の持つ「社会人経験」や「適応力」、そして「成長性」を重視しています。
たとえFラン卒であっても、前職で得た経験やスキルをうまくアピールできれば、評価される可能性は十分にあります。
実際、多くの企業側は「学歴だけで人材の能力を判断できない」という認識を持っており、学歴にとらわれない採用方針を取る企業は増えています。
企業選びと自己分析・企業研究が大切
また、Fラン卒でも、企業選びに戦略を持つことで道は開けます。
大手企業や学歴重視の企業にこだわるのではなく、中小企業やスタートアップ企業をターゲットにすることで自分のスキルや意欲を前面に押し出せる機会が増えます。
これらの企業は、大手ほど学歴を重視せず、むしろ実践的な能力や熱意を評価することが多いからです。
さらに、就職活動において重要なのは「自己分析」と「企業研究」です。
自分が何を目指し、どんな価値を提供できるのかを明確にし、そのビジョンに合った企業を見つけることが成功への近道です。
Fラン卒であっても、第二新卒としてのキャリアの活かし方次第では、より良い転職先を見つけることは十分に可能です。
第二新卒歓迎の意味と企業の本音
「第二新卒歓迎」の求人を見ると、比較的ハードルが低い印象を受けるかもしれません。
しかし、企業が「第二新卒歓迎」と記載する背景には、いくつかの理由が存在します。その意味と企業の本音をしっかり理解することが大切です。
柔軟性と成長性がポイント
企業が第二新卒の採用に期待するポイントは、「柔軟性」と「成長性」です。
新卒ほどの新人ではなく、すでに社会人としての基礎的なスキルやマナーを持っているため、即戦力にはならなくても短期間での成長が期待できると考えられています。
また、新卒で一度職場に入ったことで、職場のリアルな環境を理解しているため、新入社員特有の戸惑いも少ない点が企業にとっては魅力です。
つまり、第二新卒歓迎の求人では、この柔軟性と成長性をきちんとアピールできる人材が採用されやすいことになります。
コストが低い人材としての魅力
企業の本音として「第二新卒はコストが低い人材」としても見られることがあります。
第二新卒は早い段階で前職を辞めているため、給料やポジションの面で高い要求が少ないと予測されます。
つまり、コストパフォーマンスの良い人材(給料を高く設定しなくて良い)として採用されやすいのです。
特に中小企業や人手不足の業界では、給料や教育コストを最小限に抑えつつ、若手の柔軟な労働力を求めるケースが多いです。
そのため、第二新卒を歓迎する求人はこうした業界で増加傾向にあります。
長く働く意欲の強さをアピールすることが大切
企業が第二新卒を求める理由の一つに、「早期退職リスクが少ない」と見込んでいることがあります。
第二新卒は一度退職を経験しているため、次の職場では「長く働く意欲が強い」と判断されます。
つまり、企業は安定して働いてくれる人材として期待しているのです。
そのため、第二新卒で転職を成功させるカギは、「長期的な意欲があること」「早期退職はしないこと」をどれだけアピールできるかに懸かっています。
内定率はどのくらい?
第二新卒の内定率に関しては、具体的なデータを見つけるのは困難です。しかし、新卒や中途採用と比較して、そこまで低いわけではないと予測できます。
なぜなら、第二新卒を対象とした求人は増加傾向にあり、若手の柔軟なスキルと適応力を高く評価する企業も多いからです。
研修に時間をかけず早期に現場で活躍できる第二新卒は、魅力的な人材です。門前払いを受けるケースはそこまで多くはありません。
人手不足の業界やベンチャー企業が狙い目
業界や地域によって異なりますが、近年は第二新卒の内定率は、新卒と大きな差はないと言われています。
特に人手不足の業界では、新卒採用に加え、第二新卒の採用も積極的に行っており、内定率が比較的高い傾向にあります。
中小企業やベンチャー企業では、成長意欲が高く、柔軟な働き方ができる第二新卒を歓迎する企業が多いため、こうした企業への応募はチャンスが大きいと言えます。
第二新卒が門前払いを回避するために知っておきたいこと
新卒何年まで第二新卒として扱われる?
第二新卒が「新卒」として扱われる期間は何年なの?
この疑問については、多くの企業では卒業後3年以内という基準が一般的です。
つまり、大学や専門学校、短大などを卒業してから3年以内であれば、多くの企業で第二新卒としての応募資格があります。
この期間内は、「基本的な社会人経験を持つ若手」として採用の対象になり、入社後の早期活躍が期待されます。
若く柔軟な思考が魅力
なぜ3年以内なのかというと、卒業から3年であれば、まだ若く柔軟な思考を持っているため、会社の文化に順応しやすいと見なされるからです。
逆に言えば、3年以上経過してしまうと中途採用としての扱いを受けることが一般的です。
中途採用の場合、即戦力としての期待が高まり、求められるスキルや経験が厳しくなることが多いため、転職(就職)の難易度は上がってしまいます。
企業によって第二新卒の定義が異なる場合も
ただし、企業によっては「第二新卒」の定義が異なる場合もあります。
たとえば、卒業後の年数よりも「社会人経験の浅い若手」を幅広く募集している企業もあるため、必ずしも「卒業後3年」に厳密にこだわる必要はありません。
自分の経験やスキルを適切にアピールすることで、第二新卒としてのチャンスをつかむことができる場合もあります。
最低何ヶ月の経験が必要?
第二新卒って、具体的に最低何ヶ月の社会人経験が必要なの?
このように悩む人もいるかもしれません。
一般的には、半年から1年程度の社会人経験があれば、第二新卒としての応募が可能とされるケースが多いです。
なぜなら、社会人としての基本的なビジネスマナーや組織で働く上での基本的なスキルを身につける時間としては、1年程度で十分と見なされるためです。
半年以上の経験があれば、前職でどのような業務に携わったのか、具体的なエピソードを交えて話すことができ、面接時に説得力のある自己アピールがしやすくなります。
たとえば、
- 電話応対
- メールの書き方
- チーム内でのコミュニケーション
など、基本的なスキルを身に付けていることを示すことができれば、企業からも「最低限の社会人スキルを持っている」と判断されやすくなります。
ただし、業界や職種によっては、長期間の経験を求められる場合もあります。
専門的なスキルが必要な職種やプロジェクト単位で動く業務の場合、1年以上の経験が望ましいとされることもあります。
そのため、第二新卒として応募する職種や企業の求めるスキルや経験をよく理解した上で転職活動を進めることが大切です。
極端に社会人経験が短い場合
ただし、例えば3ヶ月未満など極端に社会人経験が短い場合は、企業によっては「仕事への適応力」や「辞めた理由」に懸念を抱かれる可能性があります。
そのため、経験が短い場合は、なぜ早期に転職を決意したのか、その理由を明確に説明できるように準備しておくことが大切です。
例えば、自分のキャリア目標に合わない環境だったことやもっと成長できる機会を求めていることなどを、前向きな理由として伝えると効果的です。
中途採用(転職)は何月入社が狙い目?
第二新卒として転職を目指す際、入社月は何月が狙い目なのでしょうか。
結論から言うと、年度の始まりである4月や10月が多くの転職者にとって狙い目のタイミングとされています。
なぜなら、これらの月は新しいプロジェクトが立ち上がったり、組織変更が行われることが多く、人員の補強や欠員補充が必要になる時期だからです。
研修を受けやすい環境が整う4月
4月は企業の新年度の始まりで、新卒社員とともに研修を受けやすい環境が整っていることが多いです。
そのため、まだ社会人経験の浅い第二新卒でもスムーズに職場に溶け込みやすく、企業側も新たな人材を積極的に採用しやすい時期です。
また、企業は予算や事業計画に基づいて新たな人材を必要としていることが多いため、募集ポジションが増える傾向にあります。
欠員が発生しやすい10月
10月は企業が年度の後半に向けて体制を整えたい時期です。
特に夏季のボーナス支給後に転職を考える社員が退職し、欠員が発生することが多いため、このタイミングで第二新卒を採用する企業も少なくありません。
さらに、企業の中には新卒社員の定着状況を見ながら、補充人材を秋に募集するケースもあるため、ここでも求人が増える可能性があります。
繁忙期を避けたタイミング
また、企業によっては、繁忙期を避けて入社タイミングをずらす場合もあります。
例えば、年末年始の後やゴールデンウィーク明けなどは、比較的業務が落ち着きやすい時期であり、丁寧なオンボーディングが期待できます。
オンボーディングとは?
新入社員をはじめ、中途採用社員など新しく組織に加わった社員の早期離職を防ぎながら、企業にとって有用な人材に育成する施策のことです。
この時期は急激に忙しくないため、第二新卒としても、仕事に慣れながら徐々に業務に取り組むことができるでしょう。
第二新卒がもったいないと言われる理由
「第二新卒の転職はもったいない」って言われるのはなぜ?
このように悩む方もいるかもしれません。
第二新卒がもったいないと言われる理由は、主に新社会人としてのポテンシャルを十分に発揮する前に転職してしまう点にあります。
新卒入社してわずかな期間で転職を考える第二新卒は、その企業でのキャリアやスキルを十分に積み上げる機会がないままに辞めてしまいます。
つまり、そのまま続けていれば得られたかもしれない経験や成長のチャンスを逃している可能性があるのです。
企業は新卒社員に対して、長期的な成長を見越して研修や教育を行います。
そのため、入社から短期間で辞めてしまうと、企業が期待していた成長を見届けることができず、結果的に「もったいない」と感じられることが多いです。
特に大手企業や有名企業で働いていた場合、豊富なリソースや人脈、研修機会を活かしきれずに去ってしまうことが多く、周囲から
せっかくのチャンスを無駄にしたな…
と見なされることがあります。
必ずしももったいないとは限らない
ただし、第二新卒の転職が必ずしも悪い選択とは限りません。
現職で得られる成長の機会が少ない、もしくはキャリアプランに合わないと感じた場合、早めに次のステップを踏むことがキャリアのプラスになることもあります。
重要なのは、なぜ転職を決断したのか、その理由を明確にし、自分のキャリア目標と照らし合わせて判断することです。
自分にとって有益な環境に移ることで、ポテンシャルを最大限に発揮できる可能性もあるため、一概に「もったいない」と言えないケースもあります。
第二新卒は人生終了なのか?
第二新卒になると人生終了って本当?
このような不安を抱えている方もいるかもしれません。
しかし、第二新卒で転職することは、決して「人生終了」ではありません。
むしろ、キャリアの早い段階で新しい道を模索することは、自分に合った職場や働き方を見つけるチャンスです。
ポテンシャルで転職チャンスは多い
まず、第二新卒は新卒から数年以内(一般的には3年以内)に転職する人たちを指すため、転職市場では「ポテンシャル採用」に近い存在です。
つまり、若さや将来性を重視されるため、多少の職務経験が不足していても、転職チャンスは多いと言えます。
また、第二新卒に対して柔軟な教育体制を整えている企業も少なくないため、スキルや知識を積み上げることも可能です。
転職は自己成長やキャリアアップを目指す姿勢の現れ
そもそも、自身のキャリアに悩んで転職を考えることは、決して珍しいことではありません。むしろ自己成長やキャリアアップを目指す姿勢と捉えられます。
経験が少ないからといって悲観する必要もありません。
転職は自己成長のためのステップとも言えるので、自分に合わない職場から離れて新しい環境で経験を積むことはポジティブな選択です。
第二新卒として転職を繰り返してしまうのはNG
ただし、第二新卒として転職を繰り返してしまうのはNGです。「またすぐ辞めるのではないか」と思われるリスクがあるからです。
そのため、転職理由や自分のキャリアビジョンをしっかり持ち、それを面接で具体的に伝えることが大切です。
「なぜ転職するのか」「次の職場で何を目指すのか」を明確にすることで、企業もその理由に納得しやすくなります。
まとめ:第二新卒は門前払いが多い?内定率を上げるために知っておきたい転職のコツ
いかがでしたでしょうか。最後に記事をまとめますね。
- 第二新卒は新卒と中途採用の中間に位置する存在である
- 第二新卒は中途半端な立ち位置として見られることがある
- 企業は第二新卒がすぐに辞めるリスクを懸念することが多い
- 数ヶ月しか働いていない場合、忍耐力不足と見なされることがある
- 人気業界や大手企業では、第二新卒が不利になることがある
- スキルや経験が不足していると、選考で不利になることが多い
- 経歴や希望に合う企業と出会うことが成功のカギとなる
- 大手企業では即戦力か将来性が求められ、第二新卒は不利なことが多い
- 第二新卒歓迎の求人では、柔軟性と成長性が期待される
- Fラン卒は学歴フィルターで不利になることがある
- 学歴よりも社会人経験やスキルが重視されることもある
- 第二新卒はコストが低い人材として見られることがある
- 第二新卒の内定率はそこまで低くないとされている
- 第二新卒は入社から3年以内が一般的な扱い基準である
- 第二新卒として転職を繰り返すのはリスクがある