子持ちだと正社員に受からないって本当?
子育てしながら正社員として働くのは無理かも…
子育てと仕事の両立したい方にとって、就職活動は大きな壁に感じられるのではないでしょうか。子持ちは正社員になれないかも…と不安になるかもしれません。
はじめまして。転職サポーターのゆうきです。
フリーターから就職した経験や転職経験、人事目線を活かして働き方や転職に関する記事を執筆しています。
しかし、子持ちの方でも正社員で活躍できる可能性は十分にあります。面接での自己アピールや企業選びのポイントを押さえることで採用チャンスはグンと上がります。
この記事では、子持ちの方が面接を突破するためのポイントを中心に企業選びの基準、働き方の工夫などをご紹介していきます。
実際に子育てをしながら正社員として働くママの体験談もまとめました。
- 子持ちが正社員採用で不利とされる理由
- 面接で評価されるための具体的な対策
- 子育て中でも働きやすい企業や職種の特徴
- 転職を成功させるエージェント活用
子持ちが正社員に受からない3つの理由
まずは、子持ちの人が正社員に受からないとされる理由を見ていきましょう。
- 企業が不安を抱えやすい
- 子育て中の就活で陥りやすい落とし穴
- 統計データから見る子持ち女性の正社員率
企業が不安を抱えやすい
子持ちが正社員に受からない理由のひとつは、企業が不安を抱えるケースです。
不安要素のひとつは、子どもの急な病気による欠勤です。発熱やインフルエンザなどによる突発的な欠勤は、業務の継続性や他の従業員の負担増加につながってしまいます。
2つ目の不安要素は、残業や休日出勤への対応です。子持ちの従業員は、保育施設の時間的な制限により、急な残業要請や土日のイベント参加が難しい場合があります。
また、研修や勉強会への参加機会も限られることが多く、キャリア形成のスピードが遅くなる可能性も企業側の懸念材料になっています。
多くの企業は、このような制約を「採用時の課題」として捉える場合が多いです。
子育て中の就活で陥りやすい落とし穴
子育て中の就活には、典型的な失敗パターンが存在します。正社員に受からない子持ちの方は、以下のパターンに陥っている場合が多いです。
制約を強調しすぎる
最も多い失敗は、子育てによる制約を必要以上に強調してしまうケースです。
面接で「〇時までには帰る必要がある」「残業は絶対できない」といった否定的な表現を多用すると、採用担当者に悪印象を与える可能性が高くなります。
面接の準備不足
2つ目の落とし穴は、面接の準備不足です。
子育ての合間を縫っての就活は、時間的な制約が大きく、企業研究や自己分析が不十分になりがちです。
また、ブランクがある場合は自信が持てず、自己アピールが消極的になってしまう場合も多いです。
育児経験で培った能力や以前の職務経験を適切にアピールできないケースが目立ちます。
給与や待遇にこだわりすぎる
給与や待遇にこだわりすぎるのも失敗するパターンです。
正社員としての再就職では、以前の条件にこだわりすぎず、将来的なキャリアアップを視野に入れた柔軟な判断がおすすめです。
保育園などのサポート体制を検討していない
保育園や学童保育などのサポート体制を具体的に検討せず就活を始めてしまうのも、失敗するケースです。
就業開始後のミスマッチを防ぐため、育児と仕事の両立プランは事前に練っておく必要があります。
統計データから見る子持ち女性の正社員率
国の調査によると、子どもがいる母親の75.7%が就業しており、その内訳は正社員が30.4%、非正規社員が36.4%、その他が8.8%になっています。
正社員として働くママの割合は年々上昇傾向にあり、2021年の29.6%から2022年には30.4%へと0.8ポイント増加しました。
増加した背景には、在宅勤務の普及や短時間正社員制度の導入が進んでいる影響が考えられます。
過去15年間の推移を見ると、正社員として働くママの割合は着実に上昇しています。
年 | 正社員率 |
---|---|
2007年 | 16.9% |
2013年 | 16.9% |
2016年 | 22.0% |
2019年 | 26.2% |
2022年 | 30.4% |
(参考データ「国民生活基礎調査(2022)」)
出産後の就業継続に関する調査では、約7割の女性が第1子出産後も仕事を続けており、特に正社員の場合は育児休業を利用した就業継続が進んでいます。
ただし、現実には92.2%の正社員ワーママは、仕事と子育ての両立に何らかの困難を抱えていることも明らかになっています。
受からないは嘘|子持ちで正社員になる面接突破のポイント
- 子育ての具体的な対策を準備する
- 時間の制約をポジティブに伝える
- 会社の理念や事業への理解を示す
- 自身のキャリアと強みを明確にアピールする
- サポート体制を具体的に説明する
- 仕事への意欲と将来ビジョンを伝える
子育ての具体的な対策を準備する
面接で最も重要なポイントは、子育てと仕事の両立に向けた具体的な対策を示すことです。
保育施設の利用計画は特に重要な準備項目となります。保育園や学童保育の入所状況、緊急時のバックアップ体制など、細かな部分まで説明できる状態にしておきましょう。
具体的な準備項目は、以下の通りです。
- 保育園の利用時間と送迎担当者を決める
- 病児保育の登録と利用方法の確認
- 緊急時のサポート体制(祖父母や親族の協力)
- 学童保育や習い事などのプラン
面接では、
保育園には7時30分から預けられ、送迎は主人と分担します。
といった具体的な説明が効果的です。
また、子どもの年齢や成長段階に応じた対策も重要です。乳児期と学童期では必要なサポートが異なるため、年齢に応じた両立プランを準備しておくと良いです。
時間の制約をポジティブに伝える
子育て中は、時間的な制約は避けられない要素です。面接では、これを前向きに伝えることで印象が大きく変わります。
制限時間があるからこそ、限られた時間で成果を出す工夫ができる点を強調しましょう。
例えば
17時までの勤務ですが、優先順位をつけて効率的に業務を進めます。
といった表現が効果的です。
前職などで培った、具体的な工夫例を示すことも重要です。例えば、以下のようなものです。
- タスク管理ツールの活用方法
- 業務の優先順位付けの基準
- チーム内での情報共有の仕組み
- 時間を意識した会議運営方法
時間の制限をデメリットではなく、むしろ時間管理能力の証として表現することで、企業側の理解を得やすくなります。
育児経験を通じて培った時間管理スキルは、業務効率化にも活かせる強みとなります。
会社の理念や事業への理解を示す
面接官が最も評価するポイントの一つが、応募企業への理解度です。
企業研究のポイントは以下の3つです。
- 企業の経営理念や価値観
- 主力事業や市場での強み
- 今後の成長戦略や展開方針
面接では
御社の〇〇という理念に共感し、私の経験を活かせると考えました。
といった具体的な説明が効果的です。
また、子育てと関連付けた企業理解も重要です。
例えば、応募企業がワークライフバランスへの取り組みや女性活躍推進の実績などがある場合は、共感や理解を示すことで、好印象に繋がる可能性があります。
自身のキャリアと強みを明確にアピールする
子育て中の女性の強みは、育児経験とキャリアの両方を持っている点です。この2つを効果的に組み合わせたアピールが重要です。
キャリアのアピールでは、以下の要素を盛り込みましょう。
- 過去の職務経験で得た専門スキル
- プロジェクトでの具体的な成果
- 部署間連携やチームワークの実績
育児経験から得た強みも積極的にアピールします。例えば「育児で培った時間管理力を業務効率化に活かせます」といった具体例が効果的です。
育児で身についた以下のスキルは、ビジネスでも重要な要素です。
- マルチタスク対応力
- 危機管理能力
- コミュニケーション力
- 問題解決能力
面接では
育児と仕事の両立で培った段取り力を、プロジェクト管理に活用できます。
といった具体的な提案ができると良いでしょう。
ブランク期間があっても、その間のスキルアップや自己啓発の取り組みを伝えることで、学習意欲の高さをアピールできます。
オンライン講座の受講や資格取得など、具体的な行動を示せると説得力が増します。
サポート体制を具体的に説明する
面接では、家庭のサポート体制について具体的に説明することが大切です。抽象的な回答ではなく、実現が可能な体制を示すことが重要です。
理想的なサポート体制は、以下のようなものです。
- 配偶者との育児分担
- 両親や親族からのバックアップ
- 保育施設の利用計画
- 緊急時の対応プラン
面接では、
平日の子供の送迎は夫が担当し、緊急時には実家の母がサポートしてくれます。
といった具体例を挙げましょう。
仕事への意欲と将来ビジョンを伝える
仕事への意欲と将来のキャリアビジョンは、採用判断の重要な要素となります。短期的な目標だけでなく、長期的な成長プランも示すことが大切です。
効果的なビジョンの説明は、以下のようなものです。
- 入社後3年間の具体的な目標
- スキルアップ計画
- 部署への貢献プラン
- キャリアの展望
例えば、
3年以内に〇〇の資格を取得し、△△の業務でリーダーを目指したいです。
といった具体的な目標設定が効果的です。
また、会社の成長への貢献意欲も明確に伝えます。
御社の〇〇事業の発展に、私の経験を活かして貢献したいです。
といった具体的な提案ができると良いでしょう。
子育て中の社員として、ワークライフバランスを保ちながらのキャリア形成プランを示すことが重要です。
育児と仕事の両立を図りつつ、段階的にステップアップする計画を説明しましょう。
正社員に転職した子持ちの人の成功事例や体験談
ここからは、子持ちで正社員に転職した方の成功事例や体験談をお伝えしていきます。
時短勤務の正社員に転職成功
1歳の娘がいるので、正社員になることは難しいと思っていました。しかし、半年間転職活動を頑張ったら、内定をもらうことができました。
入社したのは、週の半分在宅勤務が可能な会社です。
転職活動中は不安もありましたが、自分の希望条件を明確にし、それに合った求人を探すことで成功したと思います。
面接では、自分がどれだけ貢献できるかをアピールすることが重要だと感じました。子供がいることは、さほどハンデにはなりませんでした。
育休明けに時短正社員として転職した体験
育休明けで新しい職場への転職活動はとても緊張しました。出産後に仕事復帰を決断したときは、自分のスキルや経験に自信が持てず、不安でした。
ただ、育休中にオンラインでスキルアップに取り組んでいたので、面接ではそのことを中心に一生懸命アピールしました。
結果的には3社から内定をいただくことができました。
その中で家庭との両立に最も理解を示してくれた職場を選びました。今は、仕事と育児の両立ができる環境で働けることを幸せに思っています。
40歳の子持ち主婦の転職成功体験
私は40歳で、子どもが2人いる主婦です。転職活動を始めたきっかけは、フリーランスとしての収入が安定せず、家計が厳しくなったからです。
転職エージェントに相談し、広報や営業職に応募することにしました。最初は不安でしたが、幅広く応募することで書類通過の連絡をもらいました。
応募した完全在宅の広報職には強い興味がありましたが、面接で撃沈。
その後、運良くエージェント経由で化粧品メーカーの営業職の面接を受けることになり、面接官との雑談が盛り上がり、内定をいただきました。
年齢や子持ちというハンデを感じつつも、自分の経験を活かせる仕事に就けたことは大きな自信になりました。
正社員に受からないときは|子持ちに理解のある企業の見つけ方
- 企業選びで重視すべき3つのポイント
- 働きやすい企業の特徴と見分け方
- 転職エージェントを賢く活用する
企業選びで重視すべき3つのポイント
子育てと仕事の両立を目指すなら、企業選びは慎重に行う必要があります。
以下の3つのポイントを重視して検討しましょう。
通勤のしやすさ
第1のポイントは、通勤のしやすさです。自宅や保育施設から職場までの距離や交通手段を確認します。理想的な通勤時間は片道30分以内が目安です。
急な子どもの発熱や保育園からの呼び出しに対応するためにも、アクセスの良さは重要な判断材料となります。
複数の交通手段が選べる場所にある企業なら、万が一の際の代替ルートも確保できます。
子育て支援制度の充実度
第2のポイントは、子育て支援制度の充実度です。産休・育休制度の有無や取得実績、時短勤務制度の整備状況などをチェックします。
特に注目したい制度は、以下の通りです。
- フレックスタイム制度
- 在宅勤務制度
- 子どもの看護休暇制度
- 時短勤務制度
制度が整っているだけでなく、実際の利用実績や取得のしやすさを確認することも大切です。
職場の雰囲気や理解度
第3のポイントは、職場の雰囲気や理解度です。子育て中の社員が多く在籍している企業は、両立への理解が深い傾向にあります。
面接時には以下の点を確認すると良いでしょう。
- 子育て中の社員の在籍人数
- 残業の頻度や量
- 急な休暇取得への対応
- 子育て社員へのサポート体制
企業の規模や知名度だけでなく、実際の働きやすさを重視した選択が望ましいです。
育児との両立に理解のある企業文化があれば、長期的なキャリア形成も実現しやすくなります。
これらのポイントは、求人情報だけでなく、口コミサイトや企業の採用担当者への質問を通じて詳しく確認することをお勧めします。
働きやすい企業の特徴と見分け方
働きやすい企業には、いくつかの明確な特徴があります。これらの特徴を理解することで、企業選びの際の重要な判断材料となります。
社員の定着率と有給取得率の高さ
第一の特徴は、社員の定着率の高さです。
一般的に3年以内の離職率が30%未満であれば、働きやすい環境が整っている証拠といえます。
また、有給休暇の取得率も重要な指標となります。有給休暇が気兼ねなく取得でき、消化率が高い企業では、ワークライフバランスへの配慮が行き届いています。
適正な労働時間と福利厚生の充実
適正な労働時間も見逃せないポイントです。
残業時間が少なく、フレックスタイムや在宅勤務などの柔軟な働き方を導入している企業は、社員の生活との両立を重視しています。
福利厚生制度の充実度も働きやすさを測る重要な基準です。以下の制度が整備されているかチェックしましょう。
- 育児・介護支援制度
- 健康管理サポート
- 住宅手当や家賃補助
- 社員研修制度
良い人間関係や職場環境
職場の人間関係や雰囲気も重要な判断材料です。
面接時には、上司や同僚とのコミュニケーションが活発で、意見が言いやすい環境があるかどうかを確認します。
また、清潔で整理された職場環境は、企業の従業員への配慮を表しているため要チェックです。
他には、企業の成長性や財務状況も確認しておきましょう。安定した経営基盤があってこそ、充実した労働環境が提供されます。
転職エージェントを賢く活用する
子持ちの方が正社員就職を目指す場合、転職エージェントは強力なサポートツールになります。無料で利用できるサービスは、最大限に活用しましょう。
エージェントに登録したら、面談時には「譲れない条件」を明確に伝えることが大切です。特に子育てとの両立に関する希望は具体的に説明します。
- 勤務時間
- 場所
- 保育園の送迎
など、重要な条件を優先順位をつけて伝えます。
そうすることで、希望に沿った求人を紹介してもらえる可能性が高くなります。
また、キャリアアドバイザーとの関係も成功の鍵になります。以下のポイントを意識しましょう。
- レスポンスは迅速に行う
- 面接後の感想は詳しく伝える
- 状況の変化は速やかに報告する
転職エージェントは、面接対策や志望動機の作り方、想定質問への回答など、実践的なアドバイスもしてくれます。
正社員就職に関して不安がある場合は、遠慮せずにどんどん質問することが大切です。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、エージェントを活用してできるだけ詳しい情報を得ることをおすすめします。
とくにおすすめできるのは、以下の3つの転職サービスです。
- HUGAN(ヒューガン)
- LHH転職エージェント
- 就職カレッジ(ジェイック)
まず、20代から30代の方におすすめできるのが「HUGAN」です。
株式会社ヒューガンが運営する「HUGAN」は、20代から30代の転職(とくにはじめての転職)に強い転職サイトです。
登録すると、企業から直接スカウトを受け取ることができます。
他の転職サイトにも、「スカウト機能」が備わっているサービスはありますが、HUGANの場合は、企業が複数の求職者に同じ文書を一斉送信するようなシステムではありません。
つまり、企業が真剣に「欲しい!」と思っている人材にだけスカウトを送っているため、マッチング率が高く良い求人にめぐり逢いやすいサービスです。
ただし、エージェント系のサービスではないため、手厚いサポートが期待できないのは難点ですが、スカウト機能が優秀なので非常におすすめです。
簡単に登録できるので、会員になっておきましょう。
そして、20代から40代で転職を考えている方におすすめしたいエージェント系サービスは「LHH転職エージェント」です。
LHH転職エージェントは、世界で最大規模の人財サービスを展開するアデコグループが運営している転職エージェントです。
おすすめの理由は以下のとおり。
- 3人に2人が年収アップ
- 職種別に専門の担当者が
サポートしてくれる - 限定求人が多く
仕事探しの幅が広がる
最大規模のエージェントだけあって、経験豊富なキャリアアドバイザーが多く、サポート力が高いのが魅力です。
職種別に専門の担当者がいるため、希望する職種や業界に非常に詳しいキャリアアドバイザーが転職をサポートしてくれます。
そのため、希望とマッチする求人を紹介してもらいやすいエージェントです。
大手のなかでは、穴場かつ能力の高いエージェントなので、必ず登録しておくべきサービスです。
また、経験やスキルに不安がある方や社会人経験3年未満で転職をする方におすすめしたいのは、「就職カレッジ(ジェイック)」というエージェント系サービスです。
就職カレッジは、未経験者や第二新卒者を専門にサポートしている転職エージェントです。
公式サイトでは「フリーターや大学中退の就職」を売りにしていますが、正社員経験3年未満の転職(第二新卒)にも非常に力を入れているサービスです。
社会人経験が少ない20代は転職に苦戦するケースは多いですが、就職カレッジの場合、
- 未経験OKの企業を紹介
- 書類審査なし
- 就職講座を実施
このようなサポートをしてくれるので、転職成功率も上がります。
また、就職カレッジは全国で数十社しか国が認定していない「職業紹介優良事業者」なので、安心して転職活動を進められるのもポイントです。
就職カレッジの対応エリアは以下のとおり。
山形 福島 茨城 栃木
群馬 埼玉 千葉 東京
神奈川 新潟 石川 山梨
長野 岐阜 静岡 愛知
三重 滋賀 大阪 兵庫
奈良 和歌山 岡山 広島
福岡 熊本
(※対応地域は変わる可能性あり)
正社員経験が3年未満で転職をする場合は就職カレッジに登録しておきましょう。
まずは1〜2社登録して自分に合うエージェントを見つけましょう!
ご紹介したエージェントサービス
【20代30代の転職先探し】
⇒【HUGAN(ヒューガン)】
【実力派転職エージェント】
⇒【LHHエージェント】
【正社員経験3年未満の転職】
⇒【就職カレッジ(ジェイック)】
子持ちは正社員に受からない?悩みや不安を深堀り
ここからは、子持ちで正社員を目指す方に多い悩みや不安を深堀りしていきます。気になる項目だけ読んでみてください。
- 子持ちの正社員は職場に迷惑をかけている?
- 出産後の正社員復帰はきつい?
- 子持ちだと正社員転職は不利?
- パートから正社員へ転換するのにかかる期間は?
- 子育てママが活躍している職場の特徴は?
- 在宅ワーク可能な職種は?
- 時短勤務に対応している業界は?
子持ちの正社員は職場に迷惑をかけている?
一部の人は、「子持ちの正社員は職場に迷惑をかける」と考えているかもしれません。しかし実際は、職場に貢献しているケースが多いです。
例えば、育児経験を通じて培った時間管理能力や効率的な働き方は、多くの企業で評価されています。
限られた時間内で成果を出すための工夫や段取り力は、職場全体の生産性向上につながることもあります。
また、子育て中の社員はコミュニケーションスキルが高い傾向があります。家庭内での調整力や問題解決能力を仕事に活かし、チーム内で円滑な連携を図ることが得意です。
出産後の正社員復帰はきつい?
出産後の正社員復帰には、確かに多くの課題が存在します。
調査によると、育休から復帰した女性の77.7%が何らかの「壁」に直面していることがわかっています。(参考データ:ユームテクノロジージャパン株式会社より)
具体的な課題として、46.4%の女性が「育休前に積み上げたキャリアやポジションが維持されない」と回答しています。
復帰後の働き方に関して、他にも以下のような課題があるようです。
- 時短勤務への職場の理解不足
- 自身の成果が適切に評価されない
- 任される仕事のレベルが低下
2024年の調査では、73.4%の女性が産休・育休後のキャリアに不安を感じていることが明らかになりました。
特に「子育てと仕事の両立」や「収入面での不安」が大きな課題となっています。
子持ちだと正社員転職は不利?
子育て中の転職活動は、確かにいくつかの課題が存在します。
時間的制約や子どもの急な病気への対応など、企業側が懸念を抱く要素があるからです。
特に未経験職種への転職は、子育てとの両立を不安視し、採用を見送られるケースも多くなります。
ただし、近年は働き方改革の浸透により、子育て中の社員の採用に積極的な企業が増えています。
育児で培った時間管理能力や効率的な働き方を、強みと考える企業も増加しています。
転職成功のポイントは、以下の3点です。
- 自宅から近い職場を選ぶ
- 子育て支援制度が充実した企業を探す
- 時短勤務やリモートワークが可能な職場
パートから正社員へ転換するのにかかる期間は?
パートから正社員への転換には、主に2つの方法があります。
1つは現在の職場での正社員登用制度の活用、もう1つは転職による正社員就職です。
正社員登用制度を利用する場合、一般的な登用までの期間は1年から数年程度となっています。ただし、企業によって基準は異なり、早い場合は数か月での登用実績もあります。
登用の条件として、以下の要素が重視されます。
- 一定期間の勤続年数
- 業務実績や功績
- 社内からの推薦状況
- スキルや資格の取得状況
正社員登用を目指す場合は、応募時点で制度の有無や実績を確認することが重要です。
制度があっても実際の登用実績が少ない企業もあるため、過去の登用事例も確認しましょう。
また、正社員を目指す意思は入社時の面接で伝えることをお勧めします。具体的な登用基準や必要なスキルを早めに把握することで、計画的なキャリアアップが可能になります。
子育てママが活躍している職場の特徴は?
子育てママが活躍している職場には、いくつか共通する特徴があります。
これらの特徴を知ることで、自分に合った職場を見つけやすくなります。
同じ境遇の社員が在籍している
第一の特徴は、同じ境遇の社員が多く在籍している点です。
子育て中の社員や子育て経験者が多い職場では、急な休暇取得や早退への理解が得られやすい環境が整っています。
子育て中の社員同士のコミュニケーションも活発で、経験者からのアドバイスや情報共有が自然に行われる環境です。
働き方に多様性がある
働き方の多様性も重要な特徴です。
時短勤務だけでなく、リモートワークやフレックスタイム制度など、柔軟な勤務形態を選択できる環境が整備されています。
また、以下のような様々な支援制度が整っている点も特徴です。
- 子どもが小学校3年生までの時短勤務制度
- 1ヶ月最大100時間の時短勤務オプション
- ベビーシッターや保育施設利用の補助
- 育児コンサルタントサービスの提供
経営陣の理解度が高い
経営陣の理解度も重要な要素です。特に経営者自身が子育てを経験している企業では、両立支援制度が充実している傾向にあります。
マネジメント面での配慮も見られ、日中にミーティングを設定する、残業が発生しない業務配分を心がけるなど、具体的な工夫がなされています。
職場の雰囲気づくりにも特徴があり、子育て中の社員への理解を深めるための研修や復職支援セミナーの実施など、組織全体で支援する体制が整っています。
在宅ワーク可能な職種は?
在宅ワークが可能な職種は年々増加傾向にあります。特にIT関連の職種は、在宅での業務遂行がしやすい特徴があります。
代表的な在宅ワーク可能な職種は、以下のようなものがあります。
- Webデザイナー
- プログラマー
- Webライター
- データ入力
- カスタマーサポート
- オンライン秘書
特にWebデザイナーは、クライアントとの打ち合わせもオンラインで実施可能です。
制作会社や広告代理店での勤務、インハウスデザイナーとしての採用など、働き方の選択肢も豊富です。
システムエンジニアやプログラマーも、在宅での業務が一般的になっています。
設計やプログラミング作業は一人で集中して取り組める環境が望ましく、在宅勤務との相性が良いとされています。
時短勤務に対応している業界は?
時短勤務制度が充実している業界としては、以下のようなものがあります。
- IT業界
- 人材業界
- コンサルティング業界
- 小売業界
- 経理・人事・総務
これらは、働き方の柔軟性が高く、時短正社員を積極的に受け入れる傾向があります。特に化粧品やアパレルなど女性比率の高い企業では、時短勤務への理解が進んでいます。
ただし、現場職は土日祝日の勤務やシフト制が一般的なため、本部職を選択することをお勧めします。
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【20代30代の転職先探し】
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【実力派転職エージェント】
⇒【LHHエージェント】
【正社員経験3年未満の転職】
⇒【就職カレッジ(ジェイック)】
まとめ:子持ちは正社員に受からないを克服|面接突破のポイントと転職術
最後に今回の記事をまとめます。
- 子どもの急な病気や行事による欠勤が懸念される
- 残業や休日出勤への対応が難しいと見られる
- 保育施設の時間制限が業務に影響を与えると考えられる
- 研修や勉強会への参加機会が限られる場合がある
- キャリア形成のスピードが遅くなる可能性を懸念される
- 子育て中の制約を強調しすぎることで印象が悪くなる
- 面接準備不足で自己アピールが不十分になる場合がある
- ブランク期間への不安から自信を失いやすい
- 給与や待遇にこだわりすぎて柔軟性を欠く場合がある
- 保育園や学童保育の利用計画を具体化していない
- 時間管理能力や効率的な働き方をアピールできない
- 家族のサポート体制を明確に説明できないことがある
- 応募企業の理念や事業内容への理解不足が目立つ
- 長期的なキャリアビジョンを示せない場合がある
- 職場環境や制度利用実績の確認不足でミスマッチが起きる
ご紹介したエージェントサービス
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