新卒で入社したらブラックだった。。。
仕事を辞めたい…
ブラックな職場は新卒でも辞めていい?
この記事を読んでいるということは、「新卒で入社したブラック企業を辞めたい」と思っているはずです。
しかし、
- せっかく入社したのに
辞めていいのだろうか - 自分の考えが甘いのでは?
耐えるべき? - 転職先が見つかるか不安
このように、悩みますよね。
実は僕も入社した会社を数年で辞めた経験があるので、不安になる気持ちはよくわかります。
この記事では、僕の転職経験や人事目線をもとに新卒で入社したらブラックだったときの対処法をまとめました。
コロコロ職を変えるのは、「ジョブホッパー」としてマイナスになる場合もありますが、ブラックな職場で働いているなら、転職を検討する価値は十分にあります。
自分のキャリアは、自分でマネジメントして良い方向へと進むことが大切です。
参考にしていただけると嬉しいです。
- ブラック企業の特徴や違法性の見極め方
- 退職のデメリットとメリットを比較
- 転職活動の準備やエージェント活用の重要性
- 第二新卒としての転職の可能性や市場需要
新卒で入社したらブラックだったときの対処法
- 本当にブラック企業?会社を辞めていいか見極める
- 会社を辞めるデメリットを知っておく
- ブラック企業を辞めるメリットを知っておく
- 転職の準備(見通しを立てる)をしておくことが大切
本当にブラック企業?会社を辞めていいか見極める
新卒入社したブラック企業を辞めたい方のなかには、
辞めたいけど、本当にブラックか自信がない…
すぐに辞めるなんて、ただの「甘え」では?
このように悩む方もいるかもしれません。
今や「ブラック企業」という言葉の意味を知らない人はいませんが、実はその定義は曖昧です。
一般的にブラック企業は、以下のように説明されています。
ブラック企業(ブラックきぎょう)またはブラック会社(ブラックがいしゃ)とは、「新興産業において若者を大量に採用し、過重労働・違法労働・パワハラによって使いつぶし、次々と離職に追い込む成長大企業」を指す。
引用元:ウィキペディア
しかし、国(厚生労働省)は明確な定義をしていないのが実情で、人によって「ブラック」の感じ方も異なります。
そのため、ブラック企業を辞めることに自信をもてない方がいるのも当然です。
そこで目安にしたいのは、以下の2つのポイントです。
- 辞めなければ解決しない問題を抱えている
- 違法性がある可能性
辞めなければ解決しない問題を抱えている
転職を悩む場合は、辞めなければ解決しない問題を抱えているかどうかを考えてみてください。
例えば、以下のようなケースでは、考えようによっては会社を辞めなくても解決できる可能性があります。
現職を辞めなくても解決する見込みがあるなら、やって見る価値はあります。
しかし、すでに改善を試みたものの改善する気配がなかったり、転職をするしか解決できない問題や悩みを抱えているなら、転職を進めるのが自然な流れです。
例えば、
- 異動の可能性はない
- 体を壊してしまった
- 別の業界で働きたい
このように「転職でしか解決できない理由」があるなら、現職を辞めるべきタイミングと言えます。
違法性がある可能性
もうひとつは違法性の有無です。
お伝えしたようにブラック企業の定義は曖昧です。
しかし、違法性のある労働環境で働いている場合は、いくらがんばってもキャリアのプラスにならないケースが多いです。
例えば、
- 残業代が出ない
- 基準を超えた長時間労働
- 休みがない
- モラハラの常態化
このように、違法行為が行われている可能性が高い企業は、社員を歯車の一部(使い捨て)としか見ていない場合が多いです。
こうした職場では、働きに見合った給料や待遇を得られない場合が多く、将来性も期待できません。
そのため、転職を検討して早めに見切りをつけるのもひとつの方法です。
新卒で入社した企業がブラックだった場合、まだ20代ですし、「若さ」も「可能性」もあります。いくらでもやり直しはできるので、
- ブラック企業に潰されない道
- 今後のキャリアや人生にプラスか
をよく考えて、転職と向き合ってみてください。
会社を辞めるデメリットを知っておく
2つ目に考えておきたいのは、新卒入社したブラック企業を辞めるデメリットです。
デメリットと言えるのは、以下のポイントです。
- 大手企業への転職が難しくなる
- マイナスイメージが生まれる
短期離職によるマイナスイメージには注意
新卒で入社したブラック企業を辞める大きなデメリットと言えるのは、短期離職によるマイナスイメージです。
企業の採用担当者が最も嫌うのは、採用後にすぐ辞めてしまう人です。なぜなら、採用した自分の評価が大きく下がってしまうからです。
そのため、面接官の多くは、短期離職をしている人に対して
- すぐに辞めないか
- 会社に馴染めるか
- 問題を抱えていないか
などの不安を感じます。
つまり、転職活動をするときにマイナスイメージを持たれる可能性が高くなります。
また、大手企業や保守的な業界、会社では、
- 新卒しか採らない
- 短期離職者は採用しない
- 経験者のみ受け付ける
などの制約を設けている場合もあるため、転職できる企業が制限されることもあります。
たとえブラックだったとしても、新卒で入社した会社をすぐに辞める場合は、「転職チャンスが減る可能性がある」「採用担当者に不安を与えやすい」ということは頭に入れておくべきです。
ブラック企業を辞めるメリットを知っておく
次に考えておきたいのは、新卒入社したブラック企業を辞めるメリットです。
メリットと言えるのは、以下のポイントです。
- 第二新卒として転職できる
- 異業種・異職種を目指せる
- 心機一転して頑張れる
第二新卒の需要増と心機一転がポイント
新卒入社したブラック企業を辞めるメリットは、やはり「心機一転できる」「異業種や異職種を目指せる」ことではないでしょうか。
ブラックな職場で働いていると、当然モチベーションは上がりませんし、なにより毎日が辛いはずです。
人は、生涯の3分の1を仕事に費やすと言われています。人生の大切な時間を辛い気持ちで過ごしてしまうのは、非常にもったいないと思います。
それよりは、心機一転したり自分が興味のある業界や職種に転職したほうが、長い目で見たときにプラスと言えます。
また、近年は「第二新卒」のニーズが高まっています。第二新卒というのは、新卒入社した会社を3年以内に辞めて転職する人を指します。
企業が求める人材を調べたデータを見ても、若手社員(第二新卒)を求める企業は非常に多いことがわかります。
求める人材について【複数回答】
- 即戦力となる中堅層、専門家 62.0%
- 一定の経験を有した若手社員(第二新卒等) 60.3%
- 新規学卒者(高卒) 40.3%
- 新規学卒者(大学卒、既卒) 37.9%
- 一般職層・非専門的な人材(パート・アルバイト等) 37.1%
- 管理職経験者 15.3%
- その他 3.2%
引用元:日本商工会議所より
つまり、新卒で早期離職しても、転職がしやすい状況と言えるのです。
また、第二新卒枠で転職をすれば、異業種や未経験職への転職も比較的容易です。仕事内容に疑問を感じている場合は、キャリアチェンジをする良いタイミングかもしれません。
転職の準備(見通しを立てる)をしておくことが大切
最後に考えておきたいのは、転職の準備(転職の見通しを立てること)です。
きっと、新卒でブラック企業を辞めたい方の多くは、
- 早く辞めたい
- どうやって辞めたらいい?
- 明日も会社にいくのが憂鬱
など、会社を辞めることで頭がいっぱいだと思います。もしかすると、今すぐに退職したいと考えている方も多いはずです。
しかし、本当に考えなくてはいけないのは、ブラック企業を辞めたあとのことです。
会社は、辞めようと決意すれば、いつでも辞めることができます。辞めることを伝えるのが怖い場合は、今なら「退職代行サービス」などもあります。
ですが、なにも準備をせずに今すぐ会社を辞めるのは、非常にリスキーです。
もちろん、会社を辞めればブラックな職場からは開放されますが、何も決まっていない状態で辞めてしまうと、先が見えない不安と無職のストレスを抱えることになります。
これは想像以上にきつい状態です。
なので、今あなたがやるべきことは転職の準備です。
転職には、最低でも数週間、一般的には1〜3ヶ月、長い人だと半年以上かかる場合もあります。
また、ブランク(無職期間)が長引くと、転職活動でマイナス評価を受ける可能性が高くなります。
そのため、今のうちにある程度まで転職活動を進めておくのがセオリーです。
まずは、最低限の見通しを立てましょう。
情報収集をして転職活動の見通しを立てる
実は、きちんと情報収集をすれば、
- どんな職場が自分に合っているか
- 給料は上がるか
- 今転職すべきタイミングか
など、ある程度の見通しが立ちます。すると、転職に失敗するリスクは大幅に減り、仕事を辞める不安も軽減できます。
転職をする人の不安は、「この先どうなるかわからない」という不透明な将来にあります。
そのため、在職中にきちんと情報収集をして、転職活動の見通しを立てることがとても大切です。
具体的には、エージェント系の転職サービスを活用するのがベストです。
エージェントを使えば、キャリアアドバイザーやカウンセラー(担当者)が、要望に沿った求人を紹介してくれたり、転職のあらゆる不安をサポートしてくれます。
例えば、
- どんな転職先があるか
- 給料や待遇はアップできるか
- 転職のタイミングはベストか
などをエージェントの担当者がプロの目線でアドバイスをくれます。
基本的にエージェントのキャリアアドバイザーや担当者は、紹介する企業の採用担当者と打ち合わせ等をして情報を集めています。
そのため、
- 職場の生の雰囲気
- 上司になる人物の人柄
- 面接で好印象を与える回答
- 詳しい仕事内容
などを知っている存在です。
エージェント系のサービスを活用すれば、これらをクリアにすることが可能です。
転職(中途採用)は、一斉採用の新卒と異なり、いつどんなタイミングで良い求人が出るか予測できません。
また、転職には1〜3ヶ月かかるケースが多いため、常に情報収集できる環境を作っておくことで転職の成功率は上がります。
もちろん、「転職はひとりでなんとかしたい」という人にはおすすめできませんが、エージェントを活用することで、転職の不安や負担はグッと軽くなります。
エージェントを賢く活用して、転職の見通しを立てましょう。
おすすめしたいエージェント系サービス
経験やスキルに不安がある方や社会人経験3年未満で転職をする方におすすめしたいのは、「就職カレッジ(ジェイック)」というエージェント系サービスです。
就職カレッジは、未経験者や第二新卒者を専門にサポートしている転職エージェントです。
公式サイトでは「フリーターや大学中退の就職」を売りにしていますが、正社員経験3年未満の転職(第二新卒)にも非常に力を入れているサービスです。
社会人経験が少ない20代は転職に苦戦するケースは多いですが、就職カレッジの場合、
- 未経験OKの企業を紹介
- 書類審査なし
- 就職講座を実施
このようなサポートをしてくれるので、転職成功率も上がります。
また、就職カレッジは全国で数十社しか国が認定していない「職業紹介優良事業者」なので、安心して転職活動を進められるのもポイントです。
就職カレッジの対応エリアは以下のとおり。
山形 福島 茨城 栃木
群馬 埼玉 千葉 東京
神奈川 新潟 石川 山梨
長野 岐阜 静岡 愛知
三重 滋賀 大阪 兵庫
奈良 和歌山 岡山 広島
福岡 熊本
(※対応地域は変わる可能性あり)
正社員経験が3年未満で転職をする場合は就職カレッジに登録しておきましょう。
新卒でブラックだったと気づいたら取るべき行動
ここからは、新卒で入社した会社がブラックだったときの悩みや疑問について深堀りしていきます。気になる章だけ読んでみてください。
- やばい会社の特徴って?
- 新卒が1年で辞める理由って?
- 残業が多すぎる場合の判断基準は?
- 入社3日で辞めることはできる?
- どのくらいでやめた?新卒が辞めるタイミング
- 新卒扱いは何年以内?
- 新入社員はいつ辞めるのがベスト?
- 仕事は3年耐える必要がある?
やばい会社の特徴って?
以下に挙げる特徴は、どれも「やばい会社(ブラック企業)」に共通するポイントです。
これらの特徴を理解することで、職場環境が適切かどうかを見極めることができます。
離職率が異常に高い
従業員が短期間で次々と辞めていく会社は注意が必要です。毎月のように退職者が出る場合は、労働環境や人間関係に深刻な問題がある可能性があります。
このような会社では、長く働くメリットを見いだしにくいでしょう。
経営陣がワンマン
経営者や上司が部下の意見を聞かず、すべてをトップダウンで決めてしまう会社も要注意です。
従業員の意見が反映されない環境では、働きがいやモチベーションが低下しやすく、会社の方向性も不透明になりがちです。
労働条件が守られていない
求人票と実際の労働条件が大きく異なる場合や、残業代が支払われないケースは典型的な特徴です。
さらに、有給休暇が取れない、給与の支払いが遅れるなど、労働基準法に反する行為がある会社もやばい会社の典型例です。
福利厚生が削減される傾向がある
年々福利厚生が削減される会社は、財政的に問題を抱えている可能性があります。
例えば、ボーナスの大幅削減や、健康診断などの基本的なサポートの廃止が進む場合は、注意が必要です。
社内の空気が常にピリピリしている
社長や上司が頻繁に怒鳴り散らしたり、職場全体が不安定な雰囲気で包まれている場合、従業員の精神的な負担が増大します。
長期的にその環境にいることで、メンタルヘルスに悪影響を及ぼすリスクが高まります。
新卒が1年で辞める理由って?
新卒の社員が1年で会社を辞める理由は、「職場環境の悪さ」「労働条件のギャップ」「仕事への適応困難」の三つが挙げられます。
ここでは、具体的な理由を詳しく解説します。
労働条件の不一致
例えば、入社前に提示された条件と実際の働き方が大きく異なる場合、多くの新卒が失望します。
求人票では「残業なし」「ワークライフバランス重視」と記載されていたのに、実際には長時間労働が当たり前の職場だったりするケースがあります。
このような場合、働き続けることで得られるメリットを見いだせず、早期退職を決断することが多いです。
職場環境や人間関係が悪い
人間関係の問題も新卒が辞める理由の上位に挙げられます。
上司や同僚からのサポートが不十分であったり、職場内でのハラスメントが存在する場合、精神的なストレスが増大します。
特に、新卒で入社したばかりの若手社員は、会社の文化やルールに適応するのが難しいと感じることが多く、孤立感を覚えることがあります。
このような環境では、やる気を保つのが難しくなり、退職を検討せざるを得ない状況に陥ります。
仕事の適性やキャリアへの不安
仕事の適性やキャリアへの不安も理由として挙げられます。入社して実際に働き始めた後、自分の能力や興味に合わない仕事だと気づくことがあります。
この場合、「このまま働き続けても成長できない」「自分の将来像が描けない」と感じ、キャリアを見直すために退職を選ぶことがあります。
特に、スキルを高めることが難しい職場では、将来的な不安が募りやすいです。
残業が多すぎる場合の判断基準は?
働き始めたばかりの新卒の方は、他の会社の働き方や業界全体の平均を知らない場合がほとんどです。
ここでは、残業が多すぎる場合の判断基準を具体的に説明します。
法定の労働時間と36協定
まず、法定の労働時間と36協定について理解することが大切です。
法律では、1日8時間、週40時間を超える労働は残業として扱われます。そして、残業が発生する場合には、会社が「36協定」という労使協定を結んでいる必要があります。
通常、この協定では月45時間、年間360時間を超えないように制限されていますが、これを超える場合には特別条項が設けられることがあります。
新卒の残業がこれを大幅に超えている場合、違法な可能性があります。
業界全体や同世代の平均残業時間を知る
例えば、新卒1年目の平均残業時間は、1か月あたり16.6時間程度とされています。これは1日あたり30分から1時間程度の計算です。
業界によってはこれを上回る場合もありますが、極端に長い残業が常態化している職場は注意が必要です。
残業が毎月80時間を超えるようであれば、過労死ラインに達している可能性があり、健康への影響が懸念されます。
会社の対応や方針を確認する
残業時間が多いにもかかわらず適切な残業代が支払われていない、または上司からの圧力でサービス残業を強いられている場合は、ブラック企業の可能性があります。
この場合は、労働基準監督署に相談することを検討しても良いでしょう。
入社3日で辞めることはできる?
結論から言うと、入社3日で会社を辞めることは可能です。しかし、慎重な行動と判断をする必要があります。
労働契約の終了は、法律上は退職の意思を伝えてから2週間後とされています。
しかし、会社が即日退職を認めてくれる場合や労働条件が明らかに違法である場合には、短期間で辞めることも可能です。
まず、入社3日で辞めることが適切かを考えることが大切です。
例えば、求人内容と実際の労働条件が大きく異なる場合やハラスメントを受けている場合は、無理をせずに辞める選択肢を検討してください。
明らかに会社の責任である場合は、早期退職を正当化できる理由になります。
冷静に状況を見直すことも大切
一方で、単に「仕事が思っていたのと違う」「職場の雰囲気が合わない」といった理由の場合は、一度冷静に状況を見直すことが重要です。
すぐに辞めると、次の転職活動で「忍耐力がない」と評価されるリスクがあります。
そのため、同僚や上司と話し合ったり、少し時間をかけて職場に慣れる努力をしてみるのも一つの方法です。
給与や社会保険料は発生する
3日間の勤務でも、給与や社会保険料は発生します。たとえ数日間でも働いた時間に対する報酬は受け取る権利があります。
ただし、社会保険料や税金が差し引かれることを考慮し、短期間で退職すると給与がほとんど手元に残らない場合もあります。
どのくらいでやめた?新卒が辞めるタイミング
厚生労働省の調査によれば、新卒入社後3年以内に退職する人は全体の約30%以上に上るとされています。
新卒で会社を辞めることは決して珍しいことではないことがわかります。
辞めるタイミングとして多いのは、3年以上経ってからということがわかっています。
具体的には、「3年以上たってから」の人が約65%で、「入社して3年以内」で辞める人は全体の約35%を占めています。
Q.入社後どれくらいの期間で、新卒で入った会社を辞めましたか?
- 3年以上たってから(65.3%)
- 1~2年未満(11.7%)
- 2~3年未満(9.8%)
以下省略
最初の3年間で辞める人は、職場のミスマッチや職場環境の問題が早期に顕在化しているケースが多いようです。
新卒で会社を辞めることに、不安や罪悪感を覚える人は多いかもしれません。
しかし、転職市場では「第二新卒」としての採用が活発に行われているため、3年以内の退職であっても転職のチャンスは十分にあります。
大切なのは、辞める理由を明確にし、次のステップでどのようなキャリアを築きたいのかをしっかりと考えることです。
新卒扱いは何年以内?
一般的に「新卒」は、学校を卒業したばかりの人材を指しますが、「新卒扱い」の定義は柔軟性があります。
厚生労働省の「青少年雇用機会確保指針」によると、学校を卒業してから3年以内は新卒と同じ枠組みで応募を認めるように企業にお願いをしています。(参考元:厚生労働省より)
この方針に基づき、多くの企業が卒業後3年以内の人を新卒枠で採用する傾向があります。
そのため、「卒業後すぐに就職しなかった」「新卒で入社した会社を早期退職した」という場合でも、3年以内であれば「新卒扱い」として再び就職活動を行うことが可能です。
ただし、これはあくまで指針であり、全ての企業が適用しているわけではありません。
一部の企業では卒業年次に厳しい制限を設けている場合もあるため、応募先の条件を確認することが大切です。
求人情報や募集要項に「既卒可」や「第二新卒歓迎」といった記載がある場合は、自分が該当するかどうかを確認してみましょう。
新入社員はいつ辞めるのがベスト?
仕事を辞める時期によって、転職活動やキャリアに与える影響は異なります。
新入社員は、自分の状況に合わせて最適なタイミングを見極めることが大切です。
仕事を辞める時期として良いタイミングは、転職市場の動きに合わせた7月〜9月や2月〜3月と言われています。
この時期は、企業が新しい人材を求めて求人を多く出す時期のため、転職先が見つかりやすくなります。
特に2月〜3月は年度の切り替え時期であり、4月の入社を目指す求人が増えるため、次のステップに進みやすいと言えます。
ただし、心身の健康に関わる問題がある場合は、時期に関わらず辞めたほうが良い場合もあります。例えば、
- 違法な長時間労働
- 深刻なハラスメント
- 劣悪な労働環境
などが原因の場合、健康を優先して退職することが重要です。無理をして働き続けると、体や心に取り返しのつかないダメージを受ける可能性があるからです。
仕事は3年耐える必要がある?
結論から言うと、3年働くことが自身の成長やキャリアにとってプラスになる場合もあれば、逆に大きなストレスや健康問題を引き起こす原因となることもあります。
ここでは、「3年耐えるべき」と言われる理由や、耐えるべきではない場合について詳しく見ていきましょう。
3年耐えるべきとされる理由
これは、一定期間の経験がスキルや自信につながるからです。
仕事を覚え、任される業務の幅が広がるにはある程度の時間が必要です。
1年目は基礎を学ぶ期間、2年目は実務に慣れる時期、3年目には応用的なスキルが身に付くことが多いため、「3年間は勤続すべき」と言われることがあります。
また、転職市場においても、ある程度の勤務年数は評価されやすいと言えます。
耐えることが正解にならないケース
一方で耐えることが必ずしも正解ではないケースもあります。ブラック企業やハラスメントの横行する職場で無理をして働き続けると、心身の健康を害する可能性があります。
また、仕事が自分の適性に全く合っていない場合、3年間続けてもスキルが身につかず、キャリア形成に悪影響を及ぼすことがあります。
このような場合は、早めに方向転換を図ることも一つの選択肢です。
仕事が成長やキャリアにどれだけフィットしているか
3年間耐えるべきかどうかは、現在の仕事が自分の成長やキャリア目標にどれだけフィットしているかによります。
「ただ耐えるだけ」ではなく、自分が得られるものや成長の機会を冷静に評価し、必要なら新しい環境を探す決断をしましょう。
転職を決断する際には、次のステップで何をしたいかを明確にすることが重要です。
先にお伝えしたように、エージェント系のサービスを賢く活用して、転職の準備をしていきましょう。
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まとめ:新卒でブラックだった場合の対処法と心得
最後に今回の記事をまとめます。
- ブラック企業かどうかは違法性や解決できない問題で判断する
- 残業代未払い、長時間労働は違法の可能性が高い
- 労働環境が改善しない場合は転職を視野に入れる
- 転職活動の準備を在職中に進めることが重要
- 第二新卒としての需要が高まっている現状を活かす
- 短期離職にはマイナスイメージが伴う場合がある
- 転職先を見つける前に退職すると不安が大きくなる
- 早期退職の際は理由を明確にしておくことが大切
- ブラック企業での経験は将来のキャリアの礎にはならない
- 健康被害がある場合は時期に関わらず退職を優先する
- 転職エージェントの活用で情報収集を効率化できる
- 第二新卒枠は異業種や未経験職への転職にも役立つ
- 辞めるデメリットとメリットを冷静に比較するべき
- 社内での異動や改善が可能なら試みる価値がある
- 若さと可能性を活かして新しい道を切り開くべき
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