職場で「仕事できないくせに上から目線」の人に悩まされていませんか?
このような人は、実力が伴っていないにもかかわらず偉そうな態度をとるため、周囲をイライラさせてしまいます。
プライドが高いことが原因でこのような態度を取る人も多く、特に上司にそうした傾向がある場合、部下に大きなストレスを与えることがあります。
はじめまして。転職サポーターのゆうきです。
フリーターから就職した経験や転職経験、人事目線を活かして働き方や転職に関する記事を執筆しています。
この記事では、上から目線の人の特徴と正しい対処法をまとめました。
また、「上から目線になってしまう理由」「上から目線に聞こえる言葉」「優しいけど上から目線の人」についても深堀りします。
職場での人間関係を円滑に保つために、ぜひ参考にしてみてください。
- 仕事できないくせに上から目線な人の特徴
- 上から目線になってしまう理由や背景
- 効果的な対処法
- 上から目線な人の末路やリスク
仕事できないくせに上から目線の人の特徴と理由
上から目線の人の特徴
まずは、上から目線の人に多い特徴を見ていきましょう。
意見や価値観を押し付ける傾向が強い
上から目線の人は、自分の考えが絶対正しいと信じ込み、他人の意見に耳を貸さないことが多いです。
たとえば、「それはこうしたほうがいい」「そんなはずはない」と、自信満々にアドバイスや意見を押し付けるケースがあります。
それが仮に親切心からのアドバイスであっても、受け取る側が求めていない場合、かえって反感を買ってしまうことがあります。
自分を大きく見せようとする
自分を大きく見せようとするのも特徴です。過去の成功体験やちょっとした成果を何度も自慢したり、「自分はできる人間だ」というイメージを周囲に示そうとします。
実際はそうでない場合もあり、周りの人から見ると鼻につく存在になってしまう原因です。
人を見下すような言動
「自分は他人より優れている」と思い込み、他人を見下す態度が表れやすい傾向もあります。職場でこの態度が出ると、部下や同僚を軽んじる発言が増え、職場の雰囲気が悪化します。
誰かの小さなミスを指摘して大げさに叱ったり、皮肉を込めたコメントをすることも、上から目線の人にありがちな行動です。
実は自分に自信がない場合が多い
以上のような特徴を持つ人は、一見すると自信があるように見えますが、実は自分に自信がない場合が多いです。
自分の弱さや不安を隠すために、あえて他人に対して強い態度を取ってしまうのです。
イライラするのは当たり前
仕事できないくせに上から目線の態度にイライラしてしまうのは、多くの人が共感できる気持ちではないでしょうか。
たとえば、まだ仕事を覚えていない新人や明らかに成果を上げていない同僚や上司が偉そうに振る舞うと、周囲がイライラやストレスを感じるのも当然です。
言動と実力が釣り合っていない
上から目線がイライラする理由のひとつは、言動と実力が釣り合っていないことです。
職場では、成果や経験が尊重されますが、そういった実績がない人が自信満々にふるまうと、「何様なの?」という反発心が自然に湧いてきます。
「仕事ができる人」がアドバイスをくれた場合は、素直に受け入れることができるかもしれません。
しかし、そうではなかったり口だけの場合は、周りの人が「何か言う前に自分の仕事をしっかりしてほしい」と感じるのは当然のことです。
チームワークの崩壊を招く恐れも
こうした態度は、チームワークの崩壊を招く恐れがあります。
上から目線の人は、「自分が一番正しい」と相手に感じさせる言動を繰り返すため、周囲の意欲をそぎ、反発を招きます。
職場は、社員ひとりひとりの協力が必要な場です。しかし、上から目線で接されると、誰もその人に協力したくなくなります。
結果的に、その人自身は孤立し自分の評判を落とすだけでなく、周りはイライラし、悪影響を及ぼしすことになります。
上から目線になってしまう理由
では、どうして人は「上から目線」になってしまうのでしょうか。その理由について知っておきましょう。
自己防衛の心理
仕事がうまくいっていない人や自信がない人ほど、自分を守るために強がった態度を取ることがあります。
自分の弱さや不安を隠そうとするため、あえて上から目線で話すことで、他人に弱みを見せないようにしているのです。周囲には「偉そうにしている」と映ってしまいます。
過去の成功体験
過去にある程度の成果を出したり、褒められたりした経験があると、「自分はできる」と思い込みやすくなります。
この成功体験にしがみついてしまい、現状が伴っていなくても、昔の実績を引き合いに出して上から目線の態度を取ることがあります。
しかし、過去の栄光ばかり持ち出す人は、周りから敬遠される傾向にあります。
周りからの評価を過剰に気にする
認められたい、尊敬されたいという欲求が強い人は、周囲に対して上から目線で接することがあります。
特に周りと競争意識を持っている場合、「自分のほうが上だ」とアピールするために偉そうな態度を取ってしまうのです。
しかし、逆に他人を遠ざけ、評価が下がってしまうという悪循環に陥ることも少なくありません。
プライドが高い人は上から目線になりやすい?
上から目線の人は、「プライドが高い」と言われることが多いです。これは本当なのでしょうか。
結論から言うと、プライドが高い人は上から目線になりやすいと言えます。
もちろん、プライドが高いこと自体が悪いとは言えませんが、行き過ぎると周りから反感を買いやすい状況を作ってしまいます。
自分の価値を守りたいという強い意識がある
プライドが高い人が上から目線になりがちなのは、自分の価値を守りたいという強い意識があるからです。
プライドが高い人は、自分の能力や地位が他人に認められることを重要視し、他人からどう見られるかに敏感です。
そのため、自分を守るために自然と上から目線の態度を取ることがあります。これは、自分が他人より優れていると感じたい心理の表れでもあります。
他人との比較も原因に
プライドが高い人は、他人と自分を無意識に比べることが多く、自分が少しでも上に立ちたいという欲求があります。
たとえば、職場で他人がミスをしたり、仕事がうまくいっていないのを見ると、「自分のほうが優れている」と感じ、その優位性を保つために上から目線の発言や態度を取りがちです。
しかし、この態度は周囲から反感を買いやすく、人間関係を悪化させてしまいます。
失敗を認めたがらない
プライドが高い人ほど失敗を認めたがらない傾向があります。
失敗や弱みを見せることは、自分のプライドを傷つけることになるため、それを避けるために上から目線で他人を批判したり、自分の正当性を主張したりします。
結果的に周囲には、「偉そう」「上から目線で嫌な人」という印象を与える原因になります。
うざい上司の対策術
上から目線で「うざい」と感じる上司は、どのように対処したら良いのでしょうか。ここでは、うざい上司の対策術をお伝えします。
スルー力を身につける
上から目線の上司は、「自分勝手な正義」を押し付けてきたり、自慢話が多いです。真面目に受け取りすぎるとこちらが疲れてしまいます。
そのため、適度に相づちを打ちながら、スルーするスキルを身につけることが有効です。
上司の発言にすべて反応してしまうとメンタルに影響が出るので、必要な情報だけを受け止め、あとは受け流すことも大切です。
記録を残しておく
メールやチャットツールなどの「記録」を残す方法もあります。
上司が曖昧な指示をしてくる場合や上から目線で不必要に強制してくる場合は、口頭のやり取りだけでなく、メールやチャットツールを使って記録を残しておきましょう。
そうすることで、上司とのやり取りが明確になり、問題が起きたときにも適切に対処できます。確認やトラブル回避がしやすくなり、おすすめです。
信頼できる先輩や同僚に相談する
どうしても改善が見込めない場合は、職場内で信頼できる先輩や同僚に相談するのも一つの方法です。第三者のアドバイスを受けることで、冷静な視点から解決策が見つかるかもしれません。
また、最悪の場合は、転職を検討するのも一つの選択肢として考えておくことが重要です。
仕事できないくせに上から目線な上司の末路と冷静に向き合う方法
上から目線の人の末路
上から目線で人と接する人は、最終的にどんな末路を辿るのでしょうか。よくあるケースを見ていきましょう。
自分の行動が自分に返ってくる
上から目線の人は、最終的に自分の行動が自分に返ってくることが多いです。
最初は強気な態度で周囲を圧倒するかもしれませんが、最後には信頼を失うことがほとんどです。
なぜなら、周りの人たちは、上から目線で接されると「一緒に仕事をしたくない」「話をしたくない」と感じるようになり、徐々にその人を避けるようになります。
これは、特に職場での人間関係において、致命的な結果を招くことになるでしょう。
助けを得られなくなる
周囲からの助けを得られなくなることも末路の一つです。上から目線の人は、困ったときに周囲からサポートを受けることが難しくなります。
自分が優位に立とうとするあまり、他人の気持ちや意見を軽視することで、いざというときに誰も助けてくれない状況に追い込まれます。
仕事でミスをしても、誰もフォローしてくれず、結果的に自分の評価を下げる原因にもなります。
報復を招くことも
上から目線の態度は、いわゆる「報復」を招くこともあります。
たとえば、後輩や部下が成長し立場が逆転したとき、これまで見下していた相手から冷たい対応を受けたり、評価を下げられることがあります。
自分の上に立つ人に嫌われてしまうと、昇進や昇給のチャンスが失われることも考えられます。
孤立してしまう
上から目線の人は、最後には孤立という末路をたどることが多いです。
仕事やプライベートで周囲との信頼関係を築くことができず、最後には頼れる人がいなくなってしまいます。
上から目線の態度は、一時的には優位に立っているように見えますが、長期的に見れば大きな損失を招く可能性が高いと言えます。
上から目線に聞こえる言葉
上から目線に聞こえる言葉は、職場の人間関係を悪化させる原因になります。
自分ではそんなつもりがなくても、言葉の選び方次第で「偉そうだな」と思われることがあるので注意が必要です。
なるほど・参考になりました
たとえば、「なるほど」や「参考になりました」という表現は、使い方によっては上から目線に感じられることがあります。
「なるほど」は、相手の意見に対して評価を下すようなニュアンスがあり、受け手には「自分の発言が単なる情報の一つとしか受け取られていない」と感じさせることがあります。
「参考になりました」も同様で、相手の意見を軽視しているように聞こえる場合があります。
そのため、代わりに「ご教示いただきありがとうございます」など、感謝の気持ちを表す言葉を使うとより丁寧な印象を与えることができます。
でも・だって
また、「でも」や「だって」といった否定から始まる言葉も上から目線に聞こえがちです。
相手が何かを提案したときに、すぐに否定的な言葉を返すと、相手は自分の意見が尊重されていないと感じます。
意見を述べる際には、まず相手の意見を肯定した上で、自分の意見を付け加えるようにすることで、対話がスムーズになります。
命令口調の言葉
さらに、命令口調の言葉も注意が必要です。
「○○しておいてください」「こうするべきです」などの言い方は、上司や先輩からの指示としても受け取りにくい場合があります。
「~していただけますか?」や「もし可能であれば~していただけると助かります」という表現に変えるだけで、相手に与える印象がぐっと柔らかくなります。
優しいけど上から目線な人とは?
職場には、「優しいけど、上から目線を感じる」という人もいます。これはどうしてなのでしょうか。
優しいけど上から目線な人というのは、一見親切そうに見えますが、言動の裏に自分を優位に見せたい心理が隠れています。
過度なアドバイス
このような人の特徴として、過度なアドバイスがあります。
相手を助けたいという気持ちから、何かとアドバイスをしてきますが、それが押し付けがましく感じられることが多いです。
「こうしたほうがいいよ」といった言葉は親切のつもりかもしれませんが、相手が助言を求めていない場合には、上から目線と捉えられることがあります。
褒めているように見せかけて指摘する
褒めているように見せかけて指摘するのも、上から目線な人にありがちなパターンです。
「この仕事、すごく頑張ったね! でも、まだまだ改善できる点があるよ」といった言い方です。
一見褒めているようでいて、実際には相手の欠点を指摘し、自分が上だと示しているのです。これでは、相手は褒められている気分にはなれません。
会話の主導権を握りたがる
会話の主導権を握りたがることも上から目線な人の特徴です。
話の途中で「でもさ、僕のときはこうだったよ」と、自分の話を中心に持って行ってしまう人です。
相手の話にしっかり耳を傾けるのではなく、自分の経験や知識を披露することで優位に立とうとするのです。このような態度は、最終的に「なんだか上から目線だな」と感じさせる要因となります。
上から目線に聞こえない話し方とは
自分も周りから、「上から目線だ」と思われる可能性はあります。ここでは、上から目線に聞こえない話し方をチェックしていきましょう。
相手の意見を尊重する
上から目線に聞こえない話し方を心がけるためには、まず相手の意見を尊重することが重要です。
たとえば、何かアドバイスをしたいときは、まず「あなたはどう思いますか?」と相手の意見を聞いてから、自分の考えを述べるようにします。
相手の意見に耳を傾けることで、自然と対等なコミュニケーションが生まれ、上から目線に思われにくくなります。
断定的な言い方を避ける
断定的な言い方を避けることも効果的です。
「こうすべきだ」といった断定的な言葉は、相手に押し付けがましく感じられることがあります。
代わりに「~かもしれませんね」「私はこう考えますが、どうでしょう?」など、柔らかい表現を使うことで、相手に考える余地を与えることができます。
相手も自分の意見を尊重してもらっていると感じ、対話がスムーズに進むでしょう。
感謝や敬意を表す言葉を意識的に使う
感謝や敬意を表す言葉を意識的に使うことも大切です。
たとえば、相手の提案に対して
ありがとうございます。その考え方は自分にはできませんでした。
と感謝の気持ちを伝えることで、相手は自分の意見が尊重されていると感じ、上から目線に捉えられることがなくなります。
ビジネスの場では、小さな言葉遣いが相手に与える印象を大きく変えることがあります。
命令口調を避ける
命令口調を避けることもポイントです。「~してください」「~しなければなりません」という命令的な表現は、上から目線に聞こえやすいです。
これを「~していただけますか?」「お手数ですが、~していただけると助かります」のように、お願いする形に変えるだけで、ぐっと印象が柔らかくなります。
精神病と上から目線の関連性
上から目線の態度は、性格の問題だけではなく、精神的な要因や病気が関係している場合もあると言われています。
例えば、自閉スペクトラム症(ASD)や自己愛性パーソナリティ障害などの症状を持つ人は、コミュニケーションにおいて相手の感情を汲み取るのが難しい場合が多いです。
結果として、上から目線に思われる言動を取ってしまうことがあります。この場合、本人に悪意があるわけではなく、相手の感情や反応を理解しにくいという特性が影響しています。
また、ストレスや不安障害なども上から目線の態度につながることがあります。
自分が追い詰められているときに、無意識に自分を守るために強い態度を取ってしまい、他人に対して上から目線で接してしまうことがあります。
上から目線の人と冷静に向き合う方法
ここからは、上から目線の人と冷静に向き合う方法をお伝えしていきます。
感情的にならない
上から目線の人と接するときは、感情的にならないことが大切です。
相手の態度にイラッとしてしまうかもしれませんが、感情的に反応すると、さらに状況が悪化することが多いです。
まずは深呼吸をして、冷静に相手の言葉を受け流すようにしましょう。感情的なやり取りを避けることで精神的な負担も軽くなります。
相手の発言を全て真に受けない
相手の発言を全て真に受けないことも重要です。
上から目線の人は、自分を優位に見せたいという心理から、強い口調で話すことが多いですが、その言葉に過度に影響される必要はありません。
彼らの言動は、「自信のなさ」から発せられている場合が多いです。そのため、例えば「上司も本当は自分に自信がないんだ」と考えると、イライラせずに済みます。
自分の意見を冷静に伝える
自分の意見を冷静に伝えることも有効です。上から目線の言動に対して何も言わずにいると、相手がどんどん優位に立とうとする場合があります。
そんな時は、「私はこう感じています」と自分の意見を穏やかに伝えることで、対等な立場で話すことができます。
重要なのは、相手を否定するのではなく、自分の感情や考えを冷静に表現することです。
距離を置く
上から目線の人とは、距離を置くことも有効な対策です。
どうしても上から目線の態度が気になる場合、物理的・精神的に距離を置くことで無用なストレスを避けることができます。
職場であっても、あまり深く関わりすぎず、必要最低限のコミュニケーションにとどめることで、関係が悪化するリスクを減らせます。
まとめ:仕事できないくせに上から目線な人の特徴と正しい対処法
最後に今回の記事をまとめます。
- 意見や価値観を押し付けがちである
- 自分を大きく見せようと過去の成功体験を繰り返す
- 他人を見下し、皮肉や批判を口にする
- 実際には自分に自信がない場合が多い
- 成果が伴わないにもかかわらず自信満々である
- 言動と実力が釣り合っていないため、周囲に反感を買う
- 自己防衛として強い態度を取ることがある
- 過去の栄光にすがり、現実と乖離した態度を取る
- 他人の評価を過剰に気にし、偉そうな態度を取ることがある
- プライドが高く、自分を守るために上から目線になる
- 他人と自分を常に比較し、優位性を保とうとする
- 失敗を認めたくないため、上から目線の発言で正当化する
- 上から目線な態度は職場のチームワークを崩す原因になる
- 強い言動を取るが、実際は自分を隠すための防御反応である
- 長期的には信頼を失い、孤立する末路をたどることが多い