就職できない？２２歳の職歴なしフリーターが正社員になる５つのポイント

２２歳でフリーターをしていると、将来が不安になりますよね。とは言え、なかなか一歩を踏み出せずに悩む方は多いはずです。

実は僕もフリーターから就職した経験があるので、気持ちはよくわかります。

結論から言うと、２２歳という年齢ならまだまだいくらでも巻き返しはできます。ポイントを押さえて就活をすれば、就職チャンスは巡ってきます。

この記事では、僕の就活経験と人事目線をもとに２２歳のフリーターが就職するときの注意点をまとめました。

就職できない22歳のフリーターや既卒が注意すべきポイント

なんとなく資格取得を目指すのはNG

１つ目の注意点は、なんとなく資格取得や学校（専門など）を目指すのはNGだということです。

就職を考える２２歳のフリーターの方のなかには、

このように考える方もいるはずです。

もちろん、資格取得を目指したり、学校へ行くことは悪いことではありません。

ですが、なんとなく資格を取る、もしくはゴールが曖昧な状態で勉強をはじめるのはおすすめできません。

なぜなら、時間がかかる割に就活のプラスにならない可能性があるからです。

 

例えば、「とりあえず資格を取りたい」と考える人の多くは、人気がある資格や比較的容易にパスできる資格に目をつけます。

そして、数ヶ月〜１年ほどかけて資格を取得したとします。

しかし、

このような結果になるケースが多いのです。

資格はプラスアルファと評価されるケースが多い

基本的に資格は、就活で「プラスアルファ」として評価されます。

希少性が高いものは重宝されますが、一般的な資格の多くは、資格だけで合否が決まるケースは多くありません。

実際、「企業が採用基準で重視する項目」を調べたデータを見ても、以下のような結果になっています。

企業が採用基準で重視する項目と学生が面接等でアピールする項目（複数回答）より

1. 人柄　92.2％
2. 自社・その企業への熱意　74.8％
3. 今後の可能性　66.9％
4. 性格適性検査の結果　44.2％
5. 基礎学力　38.0％

以下省略

• 取得資格　9.5％

引用元：リクルート就職白書より抜粋

資格を重視する企業は、たった9.5%に留まっています。

 

また、「なんとなく」「とりあえず」という曖昧な気持ちで勉強をしても、モチベーションを維持できずに挫折する可能性が高いと言えます。

さらに数ヶ月〜年単位で時間がかかってしまうと、それだけ空白期間が伸びる結果になってしまいます。

ですから、２２歳のフリーターが資格取得や学校卒業を目指す場合は、必ず

を考えてみましょう。

 

２２歳は、若さが就活のアドバンテージになる年齢です。今後の１〜２年をどう使うかでキャリアの可能性が大きく変わります。

なんとなく資格取得や学校を考えているなら、遠回りせずに就活をがんばったほうが後悔せずに済むかもしれません。

背伸びはしないほうが良い｜NGなアピールとは

２つ目の注意点は、就活でアピールすべきポイントです。

２２歳のフリーターから就職する場合、

このように悩むかもしれません。ついつい背伸びをしたくなるはずです。

たしかにフリーター経験やスキルのアピールは大切です。

しかし、スキルや職歴を盛ったり嘘をつくのは逆効果。リスキーな行動と言えます。

 

と言うのも、採用担当者や面接官は何十人何百人という応募者を面談して「人を見る力」を養っています。

つまり、嘘や中身のないアピールは見透かされる可能性が高いわけです。

 

背伸びをしたアピールに力を注ぐより、「２２歳のフリーターは何を求められているか」を考えた上でアピールを練ってみましょう。

企業が２２歳のフリーターに求める３つの資質

では、企業は２２歳のフリーター（職歴がない未経験）に何を期待しているのでしょうか。それは、以下の３つの資質です。

そもそもフリーターや未経験者を採用する企業は、スキルや経験に過度な期待はしていません。

そのかわり、就職にかける熱意やポテンシャルの高さに注目しています。

また、多くの会社はチームで仕事を回すケースが多いため、２２歳の若い人材には「素直に話を聞けるか」「職場の人間関係にフィットするか」なども重要なポイントです。

転職サイトのマイナビが調べた「第二新卒者の採用基準」のデータを見ても、熱意や入社意欲の高さが重要視されることが分かっています。

経験を問わない第二新卒者の採用基準

1. 熱意・やる気　40.1％
2. 入社意欲の高さ　36.1％
3. 志望動機　24.5％

参照元：マイナビ転職　中途採用状況調査 

もちろん、アピールしたいスキルやフリーター経験がある場合は、積極的に伝えるべきです。

しかし、

などのアピールはしっかり準備しておきましょう。

仕事の選び方を間違えない｜就職しやすい仕事を知る

続いての注意点は、仕事の選び方を間違えないことです。

最初にお話したように、２２歳のフリーターが就職するのは簡単ではありません。

２２歳と年齢が若いことは有利に働きますが、仕事を選びすぎると

という状況に追い込まれてしまいます。

やりたい仕事があるならトライすべきですが、業界や職種によっては未経験のフリーターが就職するのが厳しいケースもあります。

また新卒の学生や職歴のある転職者と比べ、就職のハードルが高いのも確かです。

そのため、まずは２２歳のフリーターが就職しやすい業界や職種に狙いを定めて、就活を進めることをおすすめします。

人手不足の業界や未経験者歓迎の割合が多い職種

では、具体的にどんな業界や職種であれば、２２歳のフリーターが就職しやすいのでしょうか？

それはズバリ、以下の２つです。

実は現在、中小企業の人手不足が増えていると言われています。

日本商工会議所が調べたデータでは、50％以上の中小企業が人手不足とされています。

【人員の過不足状況について】

• 不足している　５０．２％
• 過不足はない　４５．５％
• 過剰である　３．５％
• 無回答　０．７％

調査地域：全国４７都道府県
調査対象：中小企業 ４，０７２社
調査期間：平成２７年６月１日～２３日
引用データ：日本商工会議所より

人手不足は企業にとって大きなダメージですが、一方で求人は増え、採用条件のハードルは下がります。

つまり、職歴のない２２歳のフリーターが就職しやすい状況が生まれるわけです。

 

とくに人手不足の割合が高い業界は、以下のとおりです。

【業界別人手不足の割合集計】

1. 介護・看護　７２．２％
2. 運輸業　６０．９％
3. 建設業　６０．７％
4. その他サービス　５８．１％
5. 情報通信・情報サービス業　５６．７％

以下省略
引用データ：日本商工会議所より

介護職や運送、サービスやIT情報系はここ何年も人手が足りないと言われています。

まずはこうした業界を狙って仕事を探してみましょう。

 

また、そもそも未経験者を歓迎している割合が高い職種に注目するのも一つの方法です。

以下は、転職サイトのマイナビが発表しているデータです。

「職種未経験者歓迎」の割合が多い職種

1. 美容・ブライダル・ホテル・交通
2. 販売・フード・アミューズメント
3. 技能工・設備・配送・農林水産 他
4. 保育・教育・通訳
5. 医療・福祉
6. 管理・事務
7. 公共サービス
8. 企画・経営
9. 医薬・食品・化学・素材
10. コンサルタント・金融・不動産専門職
11. 営業
12. クリエイティブ
13. 電気・電子・機械・半導体
14. 建築・土木
15. WEB・インターネット・ゲーム
16. ITエンジニア

引用元：マイナビ転職

未経験者を歓迎する企業は、就職しやすいだけでなく、

などが期待できるため、２２歳のフリーターにとって様々なメリットがある就職先と言えます。

大量募集はアリ？フリーターやニートが正社員で受かりやすい仕事と注意点

この記事は、正社員で受かりやすい仕事として大量募集に応募するのはアリなのかについて詳しく解説します。大量募集が行われる理由や正社員に受かりやすいポイントを理解することで、就活成功への道を開きましょう。

career-topic.com

2024.09.15

就職後に後悔しないために｜ブラック企業に注意

４つ目の注意点は、ブラック企業です。

２２歳のフリーターが就職するとき、必ず注意しなくてはいけないのが「ブラック企業への就職」です。

仮に就職できても、

このような環境では、せっかく就職できても会社を辞めざる得ません。

いくら２２歳という若さでも、就職後に短期離職をするのは大きなダメージです。再就職はますます難しくなってしまいます。

そのため、きちんとブラック企業対策をして就活を進める必要があります。

知っておきたいブラック企業を見極めるポイント

まずは、以下のポイントに合致していたら「ブラック企業の可能性アリ・注意」と考えてみてください。

ブラック企業の多くは、大量採用をして使えない人材を切り捨てる傾向にあります。

その結果、「人材」が育たないため、若手の活躍を売りにしたり３０代以上のベテランが少ない職場が多くなります。

また、馴染みのないカタカナ英語の職種で募集をしたり、曖昧な表現を使い仕事内容を明らかにしないというのはよくあるパターンです。

他にも、「誰でも月収○○万円（未経験で高月収）」「頑張り次第ですぐ高収入」といったアピールも注意が必要です。

 

もちろん、ここに挙げたケースが必ずブラックというわけではありませんが、

こうした場合は、しっかり下調べをして応募を検討しましょう。

実は、個人で出来るブラック企業対策には限界があります。このあとお伝えする「エージェント系のサービス」も活用して、きちんと情報収集することも大切です。

挫折しない環境づくり｜フリーターの就職にはサポートが必須

最後の注意点は、挫折しない環境作りをすることです。

ここまで様々な注意点をお話しましたが、

と思った方は多いかもしれません。とくに２２歳でフリーターをしていると、

などには自信が持てませんよね。ひとりでがんばっても、挫折してしまうかもしれません。そもそも、なにから手を付けていいかわからない人もいるはずです。

実際に僕は、就活がなかなかうまくいかずフリーターに舞い戻った時期があります。

 

そこでおすすめしたいのは、挫折しない環境を作っておくことです。

幸い今は、正社員未経験者の就活をサポートしてくれるサービスがたくさんあります。

などを利用すれば、就職に詳しいキャリアアドバイザーやキャリアカウンセラーが無料でサポートをしてくれます。

エージェント系サービスが就活を楽にする

とくに「就職エージェント」は、求人を出している企業と結びつきが強いため、

など、たくさんメリットがあります。

また、面接に自信がなかったり、仕事選びで迷ったときも、エージェントの担当者に相談すれば、

このように的確なアドバイスをもらえます。

もちろん、エージェントを使えば絶対に転職できるわけではないですし、「転職活動はひとりで進めたい！」という人にはおすすめできません。

ですが、エージェントを活用することで、情報収集の質はグッと上がり、自分にとって最適な職場に応募できるチャンスは確実に広がります。

僕自身はエージェントサービスを活用したことで

など様々なメリットがありました。

注意したいエージェント選び

ちなみに就職エージェントは、「未経験者」をきちんとサポートしてくれるサービスを選ぶことがとても大切です。

一般的な転職エージェントは、正社員経験アリの転職者を対象にしているケースが多いので、あまりおすすめはできません。

 

未経験者を専門的にサポートしているエージェントを選ぶことで、

など、手厚いサポートを受けられます。

就職できない22歳の悩みや疑問を深堀り｜フリーターや既卒の不安

やっぱり22歳でフリーターはやばい？

スキルを磨く機会が限られる

まず、フリーターのままではスキルを磨く機会が限られます。

フリーターは同じような業務を繰り返すことが多く、専門的なスキルや経験を積む機会が少なくなります。

20代前半はスキルを磨くための重要な時期です。この時期に専門性を高めておかないと、後々のキャリアでマイナスになる可能性があります。

収入と将来の見通しが不安定に

また、収入の安定性と将来の見通しが不安定になります。

フリーターは一般的に時給制のため、正社員のような昇給やボーナスが期待できません。

雇用の安定性も低く、次の仕事がすぐに見つかる保証もありませんよね。

すると、将来に向けた計画が立てにくく、結婚やマイホーム購入といったライフイベントにも影響を及ぼすかもしれません。

キャリアの選択肢が狭まる

フリーター歴が長引くと、キャリアの選択肢が狭まるリスクもあります。

年齢を重ねるごとに企業は「即戦力」を求める傾向が強くなるため、未経験者の採用が難しくなります。年を重ねるごとに、正社員として採用されるのが厳しくなります。

22歳はまだ柔軟にキャリアを築ける時期ですが、これを逃すと後悔することになるかもしれないので注意が必要です。

何歳から就職が難しくなる？

25歳が最初の壁

まず、25歳は就職活動の最初の壁といえる年齢です。25歳を過ぎると新卒採用や第二新卒の枠を超えてしまうため、就職活動が難しくなるケースが増えます。

企業は第二新卒を「新卒同様に育てやすい」と考えるため、24歳くらいまでをターゲットにすることが多いです。

そのため、25歳以降は未経験職種へのチャレンジが難しくなる傾向があります。

27歳で未経験の転職が厳しくなる

27歳を過ぎると、未経験での転職がさらに厳しくなっていきます。

企業は27歳の求職者に対して、すでに一定のスキルや経験を持っていることを期待することが多いです。

業界未経験者や異業種への転職が難しくなり、同じ業界内でのキャリアアップや専門性を求められることが増えます。

27歳以降の転職を考える場合、具体的なスキルや経験のアピールが必要です。

30歳を超えると即戦力の期待が高まる

30歳を超えると、就職市場で「即戦力」としての期待が一層高まります。豊富な職務経験や高い専門性が求められ、未経験の職種や業界への転職は難易度が高くなります。

さらに、30歳以上では、キャリアの方向性がある程度固まっていると見なされるため、転職の際には明確なキャリアビジョンを持つことが重要です。

大卒で就職できない人の割合は？

文部科学省のが発表している大卒者の就職率データによると、2023年に大学を卒業した人の就職率は約76%です。

つまり、4人に1人は何らかの理由で就職できていない状況にあります。

大卒者が就職できない原因は？

主な原因の一つは、就職活動の進め方に問題があることです。

例えば、自己分析が不十分、志望企業の選定が甘かったりするケースが挙げられます。

就職活動は、自分に合った企業を見つけることが成功のカギになりますが、自己分析が不足していると、企業選びでミスマッチが生じやすくなります。

さらに、就職活動の時期を逃してしまうことも原因の一つです。

新卒採用のピークを逃してしまうと、企業の採用枠が埋まってしまい、就職先が見つかりにくくなります。

また、就職活動を途中で諦めてしまい、アルバイトやフリーターとして働く道を選んでしまうことも正社員でキャリアをスタートできない原因になります。

新卒扱いは何歳まで？

これは、厚生労働省が推進する「卒業後3年以内の既卒者を新卒採用枠に含める」という方針に基づいた流れです。

この方針は、就職活動がうまくいかなかった人や、一度就職してもミスマッチで退職した人が再び就職活動に挑戦できるようにするための措置です。

つまり、25歳前後までは、多くの企業が新卒枠での応募を受け入れてくれる可能性が高いということです。

ただし、企業によってはこのルールを適用していない場合もあります。求人情報をよく確認することが重要です。

企業が新卒者に求めるのは、職務経験よりも将来性や柔軟性です。

そのため、若くてフレッシュな感性を持つ求職者を採用したいと考える企業は、既卒者であっても新卒と同様に扱うことが少なくありません。

22歳は手遅れ？人生終わりは本当？

22歳はまだ若く、就職市場で「これから成長できる人材」として評価されます。そのため企業は、長いキャリアを通じて成長し、会社に貢献してくれることを期待します。

未経験でもポテンシャルを見込んで採用されるケースが多い年齢です。

失敗や迷うのは当然

22歳で「人生が終わり」と決めつけるのは、まだ早すぎます。

そもそも、社会人としてのスタートラインに立ったばかりで、自分の進むべき道を探して失敗や迷いを経験するのは当然のことです。

もしかすると、順調にキャリアを築く周囲の人や友人と自分を比べ、焦ってしまうこともあるかもしれませんが、人それぞれペースやタイミングは異なります。

今は結果が出ていなくても、コツコツと努力を積み重ねることで、必ず道は開けます。

焦って不本意な選択をしてしまうと後悔することにもつながりかねません。自分のペースでしっかりと未来を見据えた行動を心がけてください。

就職活動では、自分に合った仕事や業界をしっかりと見極めることが重要です。焦って仕事を選んでしまうと、後々のキャリアに悪影響を及ぼす可能性があります。

先にお伝えしたように、ブラック企業も存在するため、労働条件や企業の評判についても十分に調べられる環境を作っておきましょう。

まとめ：就職できない？２２歳の職歴なしフリーターが正社員になる５つのポイント